Tom Warren氏がThe Vergeで伝えているように、Microsoftは米国時間9月26日、シアトルで開催された同社の年次会議において、「Windows」と「Windows Phone」の両方に対応する統合アプリストアのデモを行ったという。筆者も自分自身の情報筋から同じ情報を得ている。
26日に披露されたとされる内容について、筆者は自分の情報筋からいくつかの追加情報を入手した。
関係筋の1人によると、新しい統合ストアは、おそらくWindowsの次期バージョンに含まれるという。それは、「Spring 2014 GDR」アップデートを適用した「Windows 8.1」の可能性もある、と筆者は考えている(別の関係筋によると、新しい統合ストアの公開時期に関する予定は明かされなかったという)。11月の「Xbox One」発売後において統合ストアを同コンソールに採用されているストアと同じものにする計画もMicrosoftが明示または説明したのかどうかは、筆者には分からない。
「Windows Azure」がこのシナリオで何らかの役割を果たす可能性が高い、という話も筆者は聞いている。このことは、アプリケーションをクラウド上でコンパイルする取り組みと関係があるのではないだろうか。その場合、Microsoftは開発者のために開発者アプリケーションをコンパイルするだろう。これは、同社がWindows Phoneで、「Windows Phone 7」から「Windows Phone 8」への移行期間中にポータビリティとパフォーマンスを向上させるために行ったことと同じだ。
Azureについては、ほかの可能性も考えられる。一部アプリのバックエンドコードがWindows Azure上で実行され、携帯電話やPCにストリームされる可能性だ。これが実現すれば、ユーザーは「Halo 4」が自分のWindows Phoneや「Windows RT」タブレット上で本当にネイティブで動作しているような印象を受けるだろう。
公開時期を除けば、これらはどれも意外なことではない。Microsoftの幹部陣は、将来的に「One Windows(1つのWindows)」と1つのWindows API(「WinRT」を意味すると思われる)という状況が訪れることを、公然と主張することはしないにせよ、それとなくほのめかしてきた。先週のMicrosoftのFinancial Analyst Meetingで、エグゼクティブバイスプレジデントのTerry Myerson氏はそのビジョンを何度も掲げ、「われわれはすべてのMicrosoftデバイスで、統合された1つの開発者APIセットを提供すべきだ。そして、われわれがエンドユーザーに提供するすべてのアプリは、すべてのMicrosoftデバイスで利用できるべきだ」と述べた。
さらに、Windows 8の「Metro」スタイルアプリとWindows Phone 8アプリの両方を含む統合ストアが実現すれば、Windows 8とWindows Phoneはアプリが不足しているという飽くなき不満は、間違いなく沈静化するだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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