富士通テンは10月8日、「ECLIPSE(イクリプス)」ブランドからカーナビゲーションの新モデルを発表した。声で操作ができる新アプリ「CarafL(カラフル)」を備えたZシリーズ3機種と、簡単操作と手頃な価格を実現した「AVN Lite」シリーズ3機種を発売する。いずれも発売は11月上旬。
Zシリーズは、全機種に音声対話型エージェントCarafLを搭載した新モデルだ。これは専用アプリ「CarafL」をインストールしたスマートフォンとZシリーズをWi-Fi接続することで利用できる新機能になる。
従来の音声認識では、車載機の内部で音声認識と検索をし、結果を表示していたが、新方式ではセンター型の音声認識を採用。センターの膨大な辞書を使用することで、複雑な意味理解や推論が可能になり、自然な対話型検索ができるとしている。
例えば施設の名称を話すと名称までの道のりをナビしてくれるのはもちろんのこと、「トイレに行きたい」と話すと、走行地点から近くのコンビニエンスストアを案内してくれたり、「近くの駐車場で、空いているところ」と話すと、満車になっていない駐車場のみをピックアップしてくれたりするとのこと。乗車していない時でもアプリで目的地を検索し、検索した地点を「MySPOT」に登録。車に乗った時点でWi-Fi経由でナビへ目的地を転送するといった使い方も可能だ。
本体にはWi-Fiのほか、スマートフォン内の画面をナビ画面に表示し操作ができる「MirrorLink」、Bluetooth接続もサポート。スマートフォンとナビをMirrorLinkで接続すれば、クラウドサービス「My Cloud」と連携させ、自宅にあるPC内の音楽や静止画ファイルをナビで視聴できる「Drive Studio」アプリも用意する。
ラインアップは9型モニタを採用した「AVN-ZX03i」(店頭想定価格:17万円前後)、7型ワイドモニタの「AVN-Z03iW」(同:10万円前後)、7型モニタの「AVN-Z03i」(同:10万円前後)。4個のスピーカでも5.1chサラウンドのような音響空間を再現する「バーチャルシアター」、ITSスポットから送られてくる渋滞情報などをリアルタイムにカーナビ画面に表示する「DSRC」対応などの新機能も備える。
AVN Liteシリーズは、Zシリーズ同様のディスプレイ「E-iSac Display」を搭載した上位機「AVN-G03」(店頭想定価格:7万5000円前後)と、7型ワイドモニタを採用した「AVN133MW」(同:6万円前後)、7型モニタの「AVN133M」(同:6万円前後)を用意する。
上位機となるAVN-G03には、営業時間外やドライブスルーなどの詳細施設情報が表示できる超圧縮技術「Lフォーマット」を採用。フルセグ&ワンセグも搭載する。
AVN133MWとAVN133Mはワンセグチューナを内蔵。文字入力は携帯電話方式と50音直接入力方式から選ぶことができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス