GPS機能を搭載しており位置情報を取得できるスマートフォンは、今やナビゲーション用途に利用されることも少なくない。特に最近では、徒歩によるナビゲーションだけでなく、カーナビとしても活用されるケースが増えているようだ。
スマートフォン向けのカーナビアプリはいくつか存在するが、中でも非常に特徴的な機能を備えているのが「Waze」だ。Wazeの大きな特徴は、ソーシャル型のカーナビサービスだということ。通常のカーナビは、サービス提供者自身が用意した地図と、お店やスポットのデータ、そしてVICSによる渋滞情報などを活用して最適なルートを案内する仕組みとなっている。だがWazeの場合、こうしたデータを運営側が用意するのではなく、ユーザーに投稿してもらう仕組みとなっているのだ。
実際、Wazeにはナビゲーション機能に加え、現在の道路状況を報告するレポート機能が用意されている。ここから、利用者が「渋滞」「事故」など現在の道路状況を選んで報告し合うことで、それが他のユーザーにも反映され、現在の道路状況を知ることができるのだ。単に事故がある、渋滞しているというだけではない、よりリアルタイムで詳しい情報が得やすい仕組みといえるだろう。
さらにWazeは、渋滞情報などの報告だけでなく、地図情報自体もユーザーからの報告によって改善していく仕組みとなっている。ルート付近に新しい道路ができた場合、カーナビによってはそれに対応できず古い地図のルートで案内がなされてしまうこともある。だがWazeであればそうした道路状況の変化も、必要に応じて自分で修正できるのはメリットといえるだろう。
もちろんこうした機能が有効に働くためには、多くの人が積極的にWazeを利用する必要がある。海外では人気の高いWazeだが、日本での知名度は高くなく、その点にはやや弱みがあるといえる。だがナビゲーション自体は無料で利用できる上、メニューや音声ガイダンスも全て日本語化されていることから、ナビゲーションとしては十分扱える実力を持っている。それだけに、自身でWazeを積極的に活用して、ナビを充実したものにして実用度を高めていくのがいいだろう。
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