深宇宙に美しく輝く宝石のような星雲。その姿をとらえることは、言うまでもなく大変な偉業である。アイルランド在住のTom O'Donoghueさんは、雲間を縫ってスペイン上空の高い位置でかすかな光を放つこの宝石を狙って、60時間もの露光時間を費やした。
「青い領域と黄色い領域で見えているように、星間塵が近くの星の光を映している。離れた星の光は遮断して吸収されるので、この写真では茶色や黒に見える。右の方にある明るい星は、水素ガスの雲をイオン化しているために赤く輝いている。その下には、遠く離れたところに無数の星から成る球状星団がある」(グリニッジ天文台)
提供: Tom O’Donoghue