Intelは、中核のプロセッサ事業以外の能力を強化するため、セキュリティソフトウェアを手がける新興企業を2000万ドルで買収することに合意した。
カリフォルニア州サンタクララに拠点を置くプロセッサ大手のIntelはSensory Networksを買収することで合意したと、両社の広報担当者が米国時間10月1日、米CNETに対して認めた。どちらも買収条件を明かさなかったが、Intelは、買収による売上高の増加は同社にとって本質的なことではないと述べた。このニュースを報じたThe Sydney Morning Heraldによると、Intelはこの新興企業に約2000万ドルを支払うという。
2003年に設立されたSensory Networksは、ファイアウォールでスパムやウイルスを検出するために使用される「パターンマッチングおよびアクセラレーションソフトウェア」を開発している。
Sensory Networksの最高技術責任者(CTO)を務めるGeoff Langdale氏は米CNETの取材に対し、電子メールで次のように述べた。「われわれはこの買収を非常に喜ばしく思っている。われわれにとってこれは、(当社のCEOである)Sab Gosalと(CTOである)私自身の下で、ごく少人数の従業員(シドニーオフィスにいる(3人の)エンジニア)からなるチームとともに、2009年に実施したSensory Networksの再編を契機に始まった(5)年近くにわたる非常に懸命な取り組みの集大成となる。われわれは、ごく小さなチームが世界規模の結果を生み出し、Tier 1ネットワークプロバイダー各社に技術を販売できることを示した」
Sensory Networksは2003年にオーストラリア人の技術起業家が設立した企業で、現在の従業員数はわずか5人だ。同社は本社をカリフォルニア州マウンテンビューに移したが、研究開発拠点はオーストラリアのシドニーに維持している。Sensory Networksはこれまで、さまざまなプロジェクトにおけるWind River Systems部門との協力も含めてIntelと提携してきたほか、Caviumなど他のチップメーカーとも協業している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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