Intelは米国時間9月26日、「Google Glass」のライバルであるRecon Instrumentsに対し、「重要な」出資を行ったことを明らかにした。この発表は、ウェアラブルコンピューティング関連の発表が相次ぐ中で最新のものだ。
カナダを拠点とする企業Reconは声明で、今回の出資は同社の製品開発、マーケティング、海外での販売拡大に向けた資金供給につながると述べた。
Reconによると、同社はまた、「Intel Capitalの製造、経営、技術面での専門知識」から恩恵を受けることになるという。
Intelで新規デバイスグループ担当ゼネラルマネージャーを務めるMike Bell氏は声明で、「われわれは、Recon Instrumentsにウェアラブル革命を活かすための魅力的な技術と確かな戦略があるとみている」と述べた。
Recon Instrumentsは、「Reconjet」といった製品を含むスポーツ用ヘッドアップディスプレイ(HUD)技術をリードする企業だ。
同社によると、世界全体で出荷されているHUD製品は5万台を超えており、この中にはApple直営店での「好調なキャンペーン」による台数が含まれているという。
今回の出資に先立ち、Intelは6月にウェアラブルコンピューティング向け端末の製造を手がけるThalmic Labsに出資しており、また9月に入ってウェアラブル端末向けチップの「Quark」ファミリーを発表している。
IntelはライバルのARMに後れを取らないようにする必要がある。ARMは小型デバイス向けのチップで事実上の業界標準となっている。
さらに、Qualcommも先頃スマートウォッチ「Toq」を発表するなど、「モノのインターネット」というコンセプトで先行している。
IntelとRecon Instrumentsはいずれも、今回の出資の条件や金額については公表していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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