サンフランシスコ発--Evernoteはもはや単なるアプリケーション企業にとどまらない。少なくとも、最高経営責任者(CEO)のPhil Libin氏はそう述べている。「ユーザーをよりスマートにする」ことを目指すライフスタイル企業だというのだ。
Libin氏は米国時間9月26日、サンフランシスコで開催された年次会議で行った基調演説で、「ペンや紙とデジタルとの休戦を宣言した」と語った。
そのために、Evernoteは現実のハイテク製品やライフスタイル製品を揃えた「Evernote Editions」をリリースした。Evernote Editionsは、まったく新しい「Evernote Market」を通じて販売される。今のところ、購入できるのは米国、カナダ、日本のユーザーだけだが、近い将来さらに多くの国でも販売される。
新しく発売された製品の中には、米国テキサス州を拠点とするAdonitが開発したスタイラスペン「Jot Script Evernote Edition」などがある。Evernoteは、日本企業のPFU(米国では富士通の製品で最もよく知られている)と提携し、Evernoteブランドのスキャナ「ScanSnap Evernote Edition」も開発した。このスキャナを使えば、スキャンした文書に関連する情報をウェブから収集することができる。たとえば、名刺をスキャンすると、名刺の持ち主の「LinkedIn」ページからソフトウェアが自動的に情報を取り出してくれる。
Evernoteは、Moleskine製の紙のノートシリーズも拡充した。
だが、予想もつかない発表もあった。その一例がバックパックだ。Evernoteは、中にノートPCを入れた状態で地面においてもひっくり返らない特別設計の三角形のメッセンジャーバッグなど、2種類のバッグを発表した。
Libin氏は冗談交じりに、「そう、当社はファッションブランドになった。誰もこんなことは予想していなかっただろう」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス