「Post-It」のメモというものは、デジタル時代になっても頭にくっついたまま離れないようだ。
メモ作成サービスを手がけるEvernoteと、付箋紙の老舗メーカー3Mは、「Post-It」の画像を簡単に認識できるソフトウェアのリリースに向けて提携を発表する予定だ。これにより、ユーザーはPost-Itの画像をデジタル化して整理および保存することができるようになる。
The Wall Street Journal(WSJ)の報道によると、このソフトウェアはPost-Itの特徴的な蛍光色を認識し、それらをさまざまな方法で分類できるという。例えば、ピンク色のPost-Itなら買い物リストに指定することができるとWSJは伝えている。Evernoteの最高経営責任者(CEO)であるPhil Libin氏はWSJに対し、「コンセプトとしてペーパーレスを掲げるのは愚かな発想だ。この(プロジェクトの)目的は、紙の無駄遣いをなくすことだ」と述べた。
3Mは、像の頭部を模した「Evernote」ロゴを付けたパッケージでPost-Itを販売することに加え、期間限定でEvernoteソフトウェアのプレミアム版へのアップグレード提供を開始する計画だ。Post-Itの販売とアプリのダウンロードによる売り上げは3MとEvernoteの両社で分配される。
驚いたことに、デジタルメモ作成市場はこのところ活況を呈しており、手ごわい競合企業の製品が軒並み登場している。先週には、クラウドストレージ企業のBoxがEvernoteとよく似たメモ作成ソフトウェアを発表している。さらに、初期のメモ作成アプリであるSimplenoteもサービス内容を刷新している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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