エッシャー作品が3次元に?--「終わりのない階段」がロンドンで展示

Leslie Katz (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年09月26日 12時28分

 「Endless Stair」(終わりのない階段)という作品が現在、ロンドンのテートモダン前の芝生に期間限定で置かれている。同作品は、左右に曲がる15種類の階段を組み合わせて作られており、全長25フィート(約7.6m)のその構造は、まるでマウリッツ・エッシャーの絵画から出てきたようだ。そのように感じられるのは偶然ではなく、この作品は、エッシャーからアイデアを得たものだ。エッシャーは、数学的な発想による迷路のような作品で知られる著名なオランダのアーティストだ。

 「エッシャーの発想は、単純な線形合成として必ずしも理解しえない階段を作りたいと思わせるものがあった」とdRMM建築事務所のAlex de Rijke氏は同プロジェクトのメイキングビデオの中で述べた。「複雑で入り組んでおり、おそらく空間的に不可能なものだ」(Rijke氏)

提供:Judith Stichtenoth/dRMM Architects
提供:Judith Stichtenoth/dRMM Architects

 同建築事務所は、エンジニアや材料スペシャリスト、照明デザイナーらと共同で、この187段の木製の階段を作った。Endless Stairは、午前9時から夕方ごろまで訪問者を楽しませ、テートとテムズ川のすばらしい景観をもたらしている。

 Endless Stairは、London Design Festivalの一部として、現地時間10月10日までテート前で公開されている。London Design Festivalは、American Hardwood Export Council(AHEC)と共同で、同作品を依頼した。AHECは、米国産ユリノキ材のパネルを使用し、できるだけごみを出さずに展示品を制作することを建築者側に求めた。AHECによると、ユリノキ材は比較的安価で豊富な硬材であるという。

 Endless Stairは、輸送しやすく何度でも再構築できるよう設計されており、分解すると、4分の1マイル(約400メートル)を超える長さになる。

提供:American Hardwood Export Council
提供:American Hardwood Export Council

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]