Googleは、同社のモバイルOS「Android」の次期バージョンの名称が、Nestleから商標の使用許諾を受けた「KitKat」になる予定であることを発表した。
Androidを統括するSundar Pichai氏は「Google+」の投稿で、Androidのアクティベーション数が10億件を超えたことに加えて、「Android 4.4」の名称がKitKatになることを明らかにした。これまでのAndroidには「Eclair」や「Jelly Bean」といった一般名称が付けられており、GoogleがAndroidに商標名を付けるのは今回が初めてのことである。
BBCの報道によると、Android 4.4に商標名を付けるというアイデアは社内で考案されたものであり、これに関してGoogleまたはNestleで金銭の支払いは発生していないとGoogleは述べているという。
GoogleがAndroidの「K」で始まるこのバージョンの名称を「Key Lime Pie」からKitKatに変更した理由の1つは、「キーライムパイの味を実際に知っている人は非常に少ないことに気付いた」からだとAndroidのグローバルパートナーシップ担当ディレクターを務めるJohn Lagerling氏は述べた。プログラマーらにとって、「Kit Kat」の味の方がキーライムパイよりもなじみ深いと同氏は述べた。ちなみにキーライムパイは、フロリダ州の公式パイでもある。
NestleがAndroidブランドのKit Katを19カ国で5000万個以上出荷することになる今回の契約は、バルセロナで開催された2013年のMobile World Congressでの秘密の会合で正式に締結された。情報のリークが激しいこの時世において、パッケージ生産は2カ月以上前から開始されていたにもかかわらず、両社は今回の契約を秘密にし続けた。
「Android KitKat」の公式サイトによると、まもなく発売予定のAndroidブランドのKit Katを購入すれば、一部地域で「Nexus 7」や「Google Play」のギフト券を含むAndroid関連景品が当たる抽選に応募することができるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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