地域情報をベースにしたサービスを提供するFoursquareは米国時間8月29日、同社の抱える3500万人のユーザーのうち、およそ2000人を対象として、受動型ロケーション機能を利用できるようにすることで、自発的な提案機能の実証実験を行う。この機能は、Foursquareの情報をユーザーに送り届ける新たなインターフェースといえるが、ユーザーが携帯電話をポケットに入れたままあちこちに行っている間にも、水面下で数々の作業をこなすようになっている。
Foursquareの最高経営責任者(CEO)Dennis Crowley氏は米CNETに対して、Foursquareは今や、ロケーションデータのランキングや分類が十分に優れているため、ユーザーがアプリを起動、使用しなくても特定の地域や都市、場所に関するお勧め情報を提供できるようになっていると述べた。
「われわれは、受動型のジオロケーション機能(中略)そして正確な位置情報の把握、バッテリ持続性能といった点でも非常に優れており、ユーザーがある場所を訪れた際に、数分以内に、『このレストランに来るのは初めてですね。あなたの友達のAlexは、ここのフライドチキンはダウンタウン地区で一番だと思っています』といった情報を表示できるようになっている」(Crowley氏)
ロケーションに関するこの付加機能はバックグラウンドで動作し、ユーザーのデバイスが地理上の特定エリアに入ったことを検出し、ユーザーがそこからしばらく動かないでいると、その正確な位置(緯度と経度からなる座標情報ではなく、特定の施設の情報として)を把握しようとする。この後、バックグラウンドで動作しているツールがデータを処理し、ユーザーのいる場所が興味深い場所であるか否かを判定する。最後に、ユーザーに伝えるべき情報があるとFoursquareが判断した場合にのみ、他のメンバーからのティップスとして、行うべきことや、見るべきもの、試すべきことに関する情報をプッシュ通知で知らせることになる。
受動型ロケーション機能を備えたバージョンのFoursquareは、2013年末までに全ユーザーに提供されるはずだ。まずは「Android」端末のユーザーにのみ提供される予定となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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