ヤフーは8月27日、「Yahoo!ニュース」において、ネット上で話題になっているニュースをピックアップして紹介する「Yahoo!ニュースBuzz」(Buzz)の提供を開始した。7月からiPhoneアプリで先行公開していたが、PCやスマートフォンのブラウザ版にも反映された。これにあわせて、記事へのコメント機能を刷新し、新たなプロフィールページも用意した。
ヤフーではこれまで、提携先の各報道機関から記事の提供を受ける形でニュースを配信してきた。しかし、昨今はスマートフォンやSNSの普及、また「NAVER まとめ」や「2ちゃんねるまとめサイト」などの浸透によって、消費者もよりリアルタイムで話題性の高い情報を求めるようになってきている。
そこで、新たにYahoo!ニュース内で提供するのがBuzzだ。ネット上で話題になっている記事やまとめ、画像のURLを機械的に収集し、“Buzz”という単位で数値化。1時間ごとに話題のニュースを一覧で表示する。ただし、Yahoo!ニュースのように記事本文は表示せず、情報元の記事へのリンクを掲載する形で提供する。
各ニュース記事には、“AKB48”や“セレッソ大阪”など関連度の高い「Buzzワード」(タグ)が付与されている。Yahoo! JAPAN IDでログインしていれば、自身のニュースフィード上でフォローしたBuzzワードに関するニュースのみを効率的に閲覧できるようになる。サービス開始時は約2万4000のBuzzワードが登録されており、1日に約20ずつ新たなワードを追加していくという。
Buzzの提供にあわせて、Yahoo!ニュース全体のコメント機能とユーザーページも刷新した。まずコメント機能は、感情のアイコンとともに投稿できるようになった。また他のユーザーのコメントに対して返信する形で意見や感想を投稿できるようになっている。ユーザーページでは、プロフィール画像や紹介文、SNSのURLなどを設定できるようになったほか、フォローしているBuzzワードや、コメント数なども表示される。
「コンセプトは『マスとパーソナライズのベストミックス』。今後もヤフートピックスをはじめとするコアな領域を軸足にしつつ“いわゆるニュース”ではないコンテンツも届けていきたい。取り扱うコンテンツを増やした上で、それぞれのユーザーが本当に必要な情報を提供したい」――Buzzとコメントの両プロジェクトを統括する中瀬竜太郎氏はこのように語る。
また最近は「SmartNews」や「Gunosy」「LINE NEWS」など、スマートフォンでの閲覧に特化したサービスや、より個人の趣味趣向にあった記事をレコメンドして配信するニュースサービスも増えてきている。中瀬氏は、競争環境が激化しているとしながらも、ヤフーの強みである膨大なユーザー基盤や編集力は一朝一夕で得られるものではないと指摘。今後も、ニュース領域におけるナンバーワンを目指していきたいとした。
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