LINEがニュース事業に参入--スマホ領域で“ヤフー超え”狙う

 LINEは7月18日、スマートフォン向けニュースアプリ「LINE NEWS」(iOS/Android)の提供を開始した。要点をコンパクトにまとめたニュース記事をすき間時間などに手軽に読めるのが特徴だ。無料通話・メッセージアプリ「LINE」ブランドを冠しているが、LINEとの連携機能はない(公式アカウント「LINEニュース」から情報を得ることは可能)。

 LINE NEWSでは、世間で話題になっている出来事などを編集部がピックアップし、3~4行の本文を書き起こして、写真と1~2本の外部リンクを付与して掲載している。一目で内容を把握できるように簡潔な本文にしており、より詳しい内容を知りたい人向けに参考リンクを付与しているという。写真については、許諾を得たメディアの写真と、提携するGetty Imagesの写真を掲載している。

 ジャンルは、総合、エンターテインメント、トレンド、スポーツ、時事の5カテゴリとなっており、カテゴリごとに主要記事4本がタイル上に表示され、それ以降は新着記事が一覧で表示される。また、記事画面から上下にスワイプすることで、次々と関連度の高い記事を閲覧できる。たとえば、スポーツカテゴリでサッカーの記事を選ぶと、その後もサッカーに関する記事だけを閲覧できる。ユーザーインターフェースにもこだわっており、ゆっくりスワイプすると記事全体を表示し、少し強めにスワイプすると次のニュースへと切り替えるため、サクサクと記事を読み進められる。

  • 「LINE NEWS」のトップ画面

  • 記事画面には写真と要約文、関連記事を表示

  • 「続報」記事の一覧画面

 そのほか、進行中の話題や事件は、第一報から現在までの流れを時系列にまとめて表示し、スクロールするだけで全体像を把握できるようにした。さらに、ユーザーが閲覧したトピックを認識し、その後に届く関連記事は「続報」としてプッシュ通知するという。

スマホ領域で「ヤフーを超える」

 LINE NEWSは、同社が運営する「livedoor ニュース」で培ったポータルニュースサイトの編集力と、「NAVER まとめ」のキュレーションのノウハウを融合させたサービスだ。LINEは2012年1月にNHN Japan、ネイバージャパン、ライブドアの3社を経営統合したが、これまでライブドアとは大きなシナジー効果を生み出せていなかったという。LINE 執行役員の島村武志氏は「さまざまな取り組みを検討してきたがLINE NEWSはその1つの答えになる」と語る。

  • LINE 執行役員の島村武志氏(左)とLINE サービス企画2室 ニュース1チームの末弘良雄氏(右)

 無料通話・メッセージアプリLINEとの直接的な連携機能はないが、シンプルな操作に慣れているLINEユーザーが自然に使えるよう「とにかく分かりやすさにこだわった」とLINE サービス企画2室 ニュース1チームの末弘良雄氏は話す。末弘氏は、長年livedoor ニュースに携わっており、今回LINE NEWSのコンテンツ編集なども担当している。

 「livedoor ニュースには“ざっくり言うと”という要約の機能があり、そのエッセンスをLINE NEWSにも流し込んでいる。また、要約文も『です、ます』など口語体の柔らかい表現にしている。やはり、最初に興味が持てないとなかなか読んでもらえないので、“ニュースに詳しい友達がいて分かりやすく教えてくれる”ような立ち位置にしたかった」(末弘氏)

 島村氏がLINE NEWSで狙うのは、スマートフォン領域におけるナンバーワンニュースサービスの地位だ。「やはりヤフーを超えたい。PC領域ではヤフーが絶対的な王者だったが、スマートフォン領域ではまだトップはいない。スマートフォンで最も使われているアプリであるLINEだからこそできると思うし、そのために準備してきた。ぜひチャレンジしたい」(島村氏)

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