Microsoftは、同社最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏が12カ月以内に退任するというニュースに続いて、正式に次期CEOの選任作業に入った。
では、その候補者として真っ先に挙げられる可能性があるのは誰だろうか。同社の内部および外部から候補者が挙がることは間違いない。社外の候補者になりそうな人物が誰なのか筆者には分からないが、内部で可能性のある人物の名前を挙げることはできる。
事実、筆者は2013年1月にまさにこの話題について、Redmond Magazineに記事を書いている。それは、Microsoftが最近になって実施した大がかりな再編によって幹部陣を刷新する前のことだ。
そのことを考慮した上で、内部の最終候補者リストに挙げられると筆者が考える人物は次の通りだ。
最高執行責任者(COO)のKevin Turner氏。Turner氏は一時、Ballmer氏の支持する次期Microsoft CEOの本命とみられていた。Microsoft社員としての人気はさほど高いわけではないが、数字ばかり扱っている人間の人気が高くなることはめったにない。Turner氏は最近の組織再編で権力を失ったばかりで、筆者としては同氏が選ばれる可能性は低いと考える。
マーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントのTami Reller氏。Reller氏は2001年、MicrosoftによるGreat Plains Softwareの買収に伴い入社した。同氏は、Great Plains Softwareに1984年から在籍していた。Reller氏は2007年、WindowsおよびWindowsデバイスの事業経営とマーケティング戦略に携わるため、「Windows」チームに移籍した。
エグゼクティブバイスプレジデントのTony Bates氏。Bates氏はSkypeの買収に伴いMicrosoftに入社し、Skype部門のプレジデントに就任した。同氏は最近の組織再編で権力を手にし、同社のビジネス開発およびエバンジェリズムグループの責任者となった。Bates氏はSkypeに在籍する以前、CiscoのEnterprise, Commercial and Small Businessグループのゼネラルマネージャーを務めた。今日においてMicrosoft CEOには、エンタープライズおよびコンシューマー業界すべてを知る人物が必要だ。筆者が賭けるとすれば、Bates氏は極めて強力なCEO候補といえるだろう。
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