エグゼクティブバイスプレジデントのSatya Nadella氏。Nadella氏は、Microsoftの実にさまざまな事業部門で勤務してきた。同氏は現在、Server and Tools Business担当プレジデントを務めている。それ以前には、Online Services Division(Bing、MSN、広告)の研究開発担当シニアバイスプレジデントを務めており、さらに前には、Microsoft Business Solutions事業部(Dynamics ERPおよびDynamics CRM)を率いた経験もある。最近では、クラウドおよびエンタープライズ関連のエンジニアリンググループを統括している。Nadella氏は間違いなく、事業部間にまたがる知見を持っている。
また一部では、Microsoftの元社員数名が候補に挙がる可能性もあると考えられている。
NokiaのCEOのStephen Elop氏。Elop氏はMicrosoft Business DivisionのプレジデントからNokiaのCEOとして2010年に移籍したが、当時はトロイの木馬では、というジョークも一部でささやかれた。冗談でもあり、まじめな話でもあるが、Elop氏がNokiaに移ったのは、Ballmer氏と同社取締役会の命を受け、NokiaをMicrosoftの新しい「Windows Phone」本部に変えることが目的だったとする憶測がなされた。
元Windows責任者のSteven Sinofsky氏。元Windows担当プレジデントのSinofsky氏は、2012年11月に突如Microsoftを退職した。公式に発表された声明の内容とは裏腹に、多くの人々はSinofsky氏の退職が自身の意向によるものではないと考えていた。Sinofsky氏は米国時間8月22日、ベンチャーキャピタル(VC)企業のAndreesen Horowitzにボードパートナーとして参加することを発表したばかりだ。Microsoft社内には依然としてSinofsky氏の支持者がいるとはいえ、同氏がSteve Jobs氏のような形で全社的な経営にカムバックできるかという点について、筆者は正直疑問を抱いている。
元Juniper CEOのKevin Johnson氏。Johnson氏は先ごろ、Juniper NetworksのCEOを退任したばかりだ。同氏はJuniperに入社する以前、MicrosoftのPlatforms and Services部門の運営に携わっていたが、2008年に同職から退いている。当時、同氏の退任が自発的なものかどうかは明らかでなかった。
Microsoftの現社員あるいは元社員で同社の次期CEOになると考えられる人物は他にいるだろうか?読者の皆さん自身で候補者を挙げる場合に覚えておいた方がよいのは、Microsoftが多くの「部外者」を受け入れ、その人物がなんとか居続けて成功を収めてきた場所ではないということだ。
それと、もう一つ言っておきたいことがある。Bill Gates氏のカムバックは起こらない。そう、それはない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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