スマートフォン上で自動的にガイドをしてくれる機能が、ハンズフリーで利用できるようになった。自分のすぐ近くにあるものについて興味深い情報や気の利いた話題を画面に重ねて表示してくれる「Field Trip」アプリが、「Google Glass」に対応したからだ。
Field Tripは、既に「Android」版と「iOS」版がリリースされているが、Glass対応版の機能はかなり絞られている。しかしこのバージョンには、スマートフォンを見なくても使えるというメリットがある。
「みんなといるときには、スマートフォンを使おうとすることさえ、人付き合いの点で気まずいものだ」と、Field Tripの開発元であり、Googleから社内起業したNianticLabsを運営するJohn Hanke氏は言う。「あるいは、自分の子どもといる場合を考えてみよう」と、同氏は笑顔で語った。「(スマートフォンを見ている間に)子どもたちが車の前に飛び出してしまうおそれがある」
Field Tripを使用すると、カードがGlassの右上に表示され、興味がありそうな場所に来たことが知らされる。さらに、その内容を読み上げてもらうことも可能だ。また、建物についても、足を踏み入れるかどうか決める前に、中の様子や基本的な情報をガイドしてくれる。
「長期的なビジョンとして目指すのは拡張現実(AR)のリアル版で、何もしなくても、自分がいる場所に関して深い知識を得られるようにすることだ」とHanke氏は言う。
ユーザーは、スマートフォンアプリからより詳細な設定が可能で、関心がありそうな場所が通知される頻度を変更したり、史跡、あるいは割引セールをしている店のみが表示されるようにしたりできる。
Hanke氏によれば、Glass版のアプリを使えば、スマートフォンを操作しなくてもアプリからより簡単に情報を得られるようになる。「これはGlassを念頭に置いて着想した製品だが、当時、Glassはまだ使用できる状況になかった」と同氏は述べている。Field Tripは2012年9月にAndroid版がリリースされ、その後2013年3月にiPhone版が公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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