Twitterの最高経営責任者(CEO)であるDick Costolo氏の新たな発言が何かの兆候だとすれば、Instagramの動画機能が登場してからVineの人気が停滞しているとの報道は、事実というよりも作られた話に近いのかもしれない。
Costolo氏は米国時間8月7日夜に放映されるTwitterに関するドキュメンタリー番組の中で、6秒間の動画アプリ「Vine」について、「われわれの期待通り十分に成長している」とCNBCのジャーナリストCarl Quintanilla氏に対して語っている。Vineの提供開始に先立ち、Twitterは2012年後半にVineを買収し、現在、同社の主要アプリケーションからほぼ独立したサービスとして運営している。Vineでは、「iPhone」や「Android」端末を利用するモバイルユーザーが、繰り返しループ再生される短い映像を作成することができる。
「#TwitterRevolution」と題するCNBCのドキュメンタリーは、Twitterがポップカルチャーやスポーツ、テレビ番組のほか、ニュース報道の仕組みをどのように変えたかを、包括的かつ壮大に描いている。また、Costolo氏がTwitterの若手社員に負けないように体力を維持しようと、社内のジムでトレーニングをする様子も紹介する。もちろん、Costolo氏とQuintanilla氏は、もっとまじめな話題についても触れており、その中には、株式公開やVineにまつわるうわさなどが含まれている。Vineは、Twitterが提供する創造的だが誕生まもない動画アプリケーションであり、Facebookが提供するInstagramの動画機能に対する直接的なライバルと見られている。
Costolo氏はVineを「140文字で表現する(Twitterの)動画版」と呼び、同アプリが期待以上の成果を上げており、「われわれが考え、期待していたとおりの、さまざまな創造性を既に呼び起こしている」と述べている。
Costolo氏はVine関連の新たなデータについて明かさなかったが、より一般的に、企業として数値指標にこだわっていることは強調した。同氏によると、ユーザー数の拡大を追跡することは、Twitterにとって常に「最も重要なこと」だという。
おそらく、追跡するが情報は明かさないのかもしれない。Vineのリリースから6カ月足らずの6月までに、Vineが獲得した登録ユーザー数は1300万人に上った。この数字はもはや最新ではなく、また、2カ月前にリリースされたAndroid版Vineアプリのユーザーは含まれていない。それでも、Instagramのアクティブユーザー数が1億3000万人であるのと比べると、Vineの現在のユーザー数が見劣りすることは確かだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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