Appleの中国におけるハードウェア製造パートナーが、労働者の権利侵害で非難されている。
労働権利団体China Labor Watchは米国時間7月29日に発表した報告書で、従業員に対する多数の権利侵害が見られるとしてPegatronを非難したとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じている。安全面での違反や、従業員IDカードの差し押さえ、劣悪な生活環境などが指摘されているという。
WSJによると、同団体は、Pegatronの工場従業員の1週間の労働時間が、Appleの「Supplier Code of Conduct」で定められた60時間を慢性的に超えていると報告したという。従業員は、一定期間の業務を完了しなかった場合に第三者の労働仲介業者に賃金を差し押さえられると訴えたと、同団体は報告書に記しているという。
AppleはWSJに対し、同社は「サプライチェーン全体にわたる安全で公平な労働条件の提供に尽力」していたと述べた。Appleは同紙に対し、Pegatronの一部の労働仲介業者が従業員IDカードを差し押さえていたことを認めたが、従業員が他の雇用主からの仕事に従事できないようにするその慣行を「停止」するようPegatronに求めていたと主張した。
China Labor Watchは、Foxconnの劣悪で危険な労働条件の詳細を明らかにした団体である。
今回の指摘は、AppleがFoxconnへの依存度を下げ、Pegatronへの委託業務を増やしていると報じられている中で出てきた。Pegatronは、既に一部の「iPhone」や「iPad mini」を製造しているが、2013年後半に発表が予測されている低コストiPhoneの組み立てをメインで請け負う企業として選ばれたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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