地図を手がける新興企業の買収には多額の資金が必要だ。
Googleは米国時間7月25日、地図アプリ「Waze」の開発元であるイスラエル企業を買収するために投じた金額を明かした。その金額は、なんと9億6600万ドルだ。
この金額は、Googleが25日に米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期決算報告書に記載されている。同社はのれん代に8億4700万ドル、無形資産に1億8800万ドルを投じて、その合計から純負債の6900万ドルを差し引いたようだ。これまで、Googleは10億ドル強でWazeを買収したと推測されていた。
GoogleはSECへの提出書類の中でこう述べている。「当社は2013年6月、モバイル地図アプリケーションを提供するWaze Limited(Waze)の、総額9億6600万ドルの現金による買収を完了した。このアプリケーションは、ターンバイターン方式のナビゲーションとリアルタイムの交通情報アップデートを提供するもので、ユーザーコミュニティーが提供する事故およびルート情報によって実現している。この買収によって、顧客のユーザー体験は向上するだろう。リアルタイムの交通情報を提供して、ナビゲーションに関するユーザーの日々のニーズを満たすことが可能になるからだ」
GoogleがWazeを買収したのは約7週間前のことだが、それ以前には、FacebookとAppleの両社もWazeに関心を抱いていた。Wazeは、ドライバーコミュニティーを活用することで目的地までの最適なルートを見つける仕組みになっている。新規株式公開(IPO)を目指す道を選択せずにGoogleの傘下に入ったとき、Wazeはこれからも同社のドライバーコミュニティーに関心を向け続けたいと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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