2012年末に米国ボストンのケンドールスクエアにAppleの事業所が開設されたが、この謎めいた事業所にまつわる話題が少しばかり面白くなってきた。
技術系情報サイトXconomyの新たな報道によると、Appleはこの事業所を使って、主に「Siri」を中心とした音声技術の強化を図っているという。Siriは2011年以降、Apple製携帯端末に組み込まれている音声アシスタントソフトウェアだ。
Xconomyは情報筋の話として、Appleが「音声技術でその名が知られている複数の人物で構成される小規模なチーム」を編成したと伝えている。その多くが以前、VoiceSignal Technologiesに勤務していたという。同社は、音声技術大手のNuanceによって2007年に買収された。AppleはSiriを支える基盤の一部をNuanceの技術に依存している。これまでApple自身がこのことを詳しく語ることはなかったが、Nuanceの最高経営責任者(CEO)が5月、それが事実であることを認めた。
Appleがケンドールスクエアに開設した小規模かつ使途不明の事業所の存在については、Boston Globeが1月に報じていた。Appleは既に同地区に営業所を配置したり、ボイルストンストリートやケンブリッジに直営店を展開したりしていた。とはいえ、この建物の謎めいた外観や、マサチューセッツ工科大学に近接していることなどから、さらなる憶測を呼んでいた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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