カスタマイズ性が高いAndroidは、パソコンと同様入力システムを自由に変更できる。それゆえGoogle Playでは、グーグル自身が提供する「Google 日本語入力」をはじめとして、多くの入力システムが提供されている。そうした入力システムの中でも、特に入力のスピードを重視している人にお勧めしたいのが「Swype Keyboard」だ。
Swype Keyboardは、QWERTY形式のキーボードで文字を入力する入力システム。だが1文字ずつキーをタップして入力するのではなく、入力したいキーを、指を画面に付けたまま滑らせながら選んでいく、つまりスワイプ操作で入力できる点に大きな特徴がある。例えば「かみ」と入力する場合、最初に「K」を押した後、そのまま指を離すことなく「A」→「M」→「I」の順に指を滑らせていけばよい。
キーボードから指を離すことなく入力できるため、他の入力方式よりもスピーディーに入力できるのが、Swype Keyboardの最大のメリットといえるだろう。ディスプレイが小さい機種などでは、キーを指定する位置を正確に指定するのは難しい。だが指の動きから入力したい文字を推測してくれるので、大まかに指を動かしても大体の文字は入力できるので安心だ。
スワイプによる操作は、入力だけに限らない。左下にあるスワイプマークのボタンから特定のキーにスワイプすることで、パソコンのキーボードでいうショートカットに相当する「ジェスチャ」が利用できる。例えばスワイプマークから「C」にスライドするとコピー、「A」にスワイプすると文字の全選択ができる。
ちなみにSwype Keyboardには、キーボードを使った入力以外にも、いくつかの文字入力方法が用意されている。1つは手書きによる文字入力。もう1つは音声入力で、入力する時間を自由に定められるなど、グーグルの音声入力とは異なる独自の仕組みとなっている。
なおSwype Keyboardは、標準では英語入力のみの対応となるため、日本語入力に使用する場合は、設定メニューから日本語の言語パッケージをダウンロードする必要がある点に注意されたい。また初期設定時にメールアドレスを登録しておくと、辞書などのバックアップが可能になるので、こちらも覚えておくといいだろう。
QWERTYキーボードによる入力に慣れている人だけでなく、フリック入力に慣れている人でも、スワイプ入力は比較的馴染みやすいだろう。メールやチャットなどの返信をスピーディーにしたい場合や、スマートフォンで多くの文字を入力する必要がある時などには、大いに役立つのでぜひ活用したい。
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