ソニーは7月3日、レーザー光源を使用し、約6秒のスピード点灯や2万時間の長寿命を実現した、業務用液晶プロジェクタ「VPL-FHZ55」を、8月に発売すると発売した。学校や企業での利用を想定している。市場推定価格は90万円前後。
VPL-FHZ55は、青色のレーザーと蛍光体を組み合わせた独自の光源システムを搭載。青色のレーザーから白色光を生成し、その後の工程で3原色(RGB)の光に分解し、3枚のLCDにそれぞれ透過することで映像を投写する、「3LCD方式」を採用している。
レーザー光源の明るさと3LCD方式の組み合わせにより、WUXGAで1920×1200ピクセル、4000ルーメンの高輝度による色再現を実現。点灯までのウォーミングアップや使用後のクーリングが不要で、電源ボタンを押してから、6秒程度で入力映像の投写が可能だという。
また、耐光性を向上した新開発LCDパネル「BrightEra」を採用。本体内をクリーンに保つ吸気フィルタも、これまでより集塵能力が高く、長期交換不要のものを搭載したことで、約2万時間の長寿命を実現した。
レンズシフトは手動で上方向に+60%、左右方向に±32%まで可能。本体は上下左右どの角度でも設置できるので、天井や床への投写のほか、プロジェクタを縦向きに設置して、ポートレートモードでの投写も可能だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」