エプソンは3月12日、ビジネスプロジェクタに9製品の新モデルを追加したと発表した。いずれも大会議室やイベント会場で使用する常設モデルとして展開していく。
エプソン販売VPMD部部長の久保厚氏は「プロジェクタ市場において、2012年度は累計シェア56%と半数以上を獲得し、17年連続で国内シェアNo.1になることができた。しかし常設モデルでは苦戦しており、シェアは約12%。この市場を今後88%伸ばすチャンスがある有望な市場と捉え、展開していく」と常設タイプのプロジェクタ製品を強化する理由を話した。
新製品は、イベントホールや大会議場をターゲットにした「EB-G6000」シリーズ6機種と、会議室や教室向けの「EB-4000」シリーズ3機種の計9機種。現行モデルと合わせ、ラインアップ数を16機種に拡充することで、シェア拡大を狙う。
両シリーズともに、独自の3LCD方式を採用しており、色再現力の高いことが特長。有効光束(白の明るさ)だけでなく、カラー光束(カラーの明るさ)も測定することで、明るく、色鮮やかな映像再現を実現したという。液晶パネルには「C2 FINE」を搭載し、明るさと5000対1のコントラスト比で黒のしまった映像を再生。これらの映像再生技術にはホームプロジェクタで培った技術を移植することで実現した。
上下左右のレンズシフト機能を備え、照明機器や空調設備の位置にかかわらず、自由度の高い設置が可能。レンズセンターデザインを採用するなど、天吊り設置を考慮した設計になっている。
ジャギーを低減させるプログレッシブ変換、ノイズを抑えるノイズリダクションなどの高画質化回路を内蔵。WUXGAモデルにのみ、フレーム補間技術も搭載する。
EB-G6000シリーズは、レンズを別売にして、ブラックボディを採用した「EB-G6900WU」(予想市場価格:110万円)のほか、WUXGAモデルの「EB-G6750WU/G6550WU」(同:95万円/80万円)、WXGAモデルの「EB-G6250W/G6050W」(同:80万円/67万円)、XGAモデルの「EB-G6350」(同:65万円)をラインアップする。
EB-4000シリーズは、WUXGAモデルの「EB-4950WU」(同:65万円)、WXGAモデルの「EB-4750W」(同:43万円)、XGAモデルの「EB-4650」(同:43万円)をそろえる。
EB-G6000シリーズでは、高倍率、短焦点ズームレンズを採用することで、3m未満で100インチの投写にも対応する。購入後3年間(EB-4000シリーズは1年間)有効の保証期間を設けるほか、最短3日間で修理完了品を届けるなどアフターサービスも充実している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」