ユーザーからは安全と思われているが、不正使用されて悪意あるソフトウェアを拡散していたというウェブサイトの方が、意図的に危険なサイトよりもはるかに多い。Googleが米国時間6月25日に公開した新しい「Transparency Report」(透明性レポート)より明らかになった。
同レポートにおける新しい「Safe Browsing」(セーフブラウジング)の項目は、Googleが見てきたセキュリティ上のトレンドが記載されている。Googleは、自社のSafe Browsingプログラムが1日あたり1万ものサイトに対して警告を発していることを繰り返し述べていたが、同レポートは、ハッキングされたサイトが依然として大きな問題であることを示しており、そのおよそ60%がマルウェアをホスティングしており、40%がフィッシング攻撃に使われているという。
専用の攻撃サイトの数は、かつて数百件であったが、2009年後半から増加している。2012年末の時点で6000件を超えて最高数に達したが、その後は減少している。このような悪意あるサイトの数が2013年6月9日の時点で3891件であることをGoogleは報告している。
それよりも著しく悪いのは不正使用されているサイトの問題だ。このようなウェブサイトには、正規の安全なサイトだと思われているが、ハッキングされて訪問者を感染させているようなサイトが含まれる。
Googleは6月9日の週において、ハッキングされたサイトとして3万9247件を記録しているが、6万件以上あった2012年7月および7万6000件以上あった2009年6月よりも減少している。
ウェブマスターが不正使用されたこれらサイトを修正するため費やした対応時間は、著しく短くなっている。ただし、過去18カ月においてゆっくりとしたペースで悪くなっている。対応時間は、2008年の90日以上から減少し始め、2009年5月には12日まで低下している。2013年5月には、およそ50日まで浮上している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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