Instagramが動画に対応した。正確に言うと、フィルターと手ぶれ補正機能を適用できる15秒の短編映画だ。しかしもっと重要なのは、このツールのリリースによってついに動画がスポットライトを浴びるときが来たということだ。
Facebookが所有するInstagramは米国時間6月20日、動画共有機能を追加した。最大15秒の動画を撮影でき、フィルターや自動手ぶれ補正機能を使用して、可能な限り良い動画を作ることができる。
同製品は6秒の動画を記録できるTwitterの「Vine」に似ているが、Instagram動画には、既存の1億3000万人以上のユーザーが愛するようになった特徴が備わっている。動画撮影の体験を劇的に向上させるという特徴だ。Instagramは歴史を繰り返しているかのように思える。媒体を一般の人々が取っ付きやすいものにするという、写真に対して行ってきたのと同じことを、動画に関してもやろうとしているようだ。
Instagramの共同創設者であるKevin Systrom氏が述べたように、それは「Instagramに関してわれわれが知っていて、愛していることのすべてだが、今度は動く」。
確かに、InstagramはVineやほかの無数のモバイル動画共有サービスの後塵を拝しているが、Instagramが迅速な写真共有に対する美しいほど簡潔なアプローチを伴って最初に公開されたときも、状況は同じだった。
Gartner Researchのコンシューマーテクノロジーズ担当ディレクターであるBrian Blau氏は米CNETに対し、「Instagramの登場前に、新しいカメラアプリが必要だと考えていた人などいるだろうか」と述べた。
Instagramは写真共有を発明したわけではない。しかし、写真共有という行為を「iPhone」、そしてその後は「Android」デバイスを持つ人が誰でも楽しめるものにすることで、ソーシャルネットワーキングにおける新たなカテゴリを開拓した。
AltimeterのグループプリンシパルアナリストであるBrian Solis氏は米CNETに、「Instagramは何か重要なものを撮影し、それを現実世界にあるときと同じくらい重要に見せる技術を会得した」と述べた。
それから3年後、動画も同じように生まれ変わる時期を迎えた。
動画はこれまで、Instagramを模倣することによって短期間で儲けようと目論むアプリメーカーの幻想だった。動画はテクノロジストにとって習得するのが難しいメディアだったとBlau氏は言う。短い動画を撮影して共有する機能を提供する「SocialCam」と「Viddy」は急成長したが、それと同じくらい急速に人気を失っていった。その理由の1つは、いずれもアプリケーションアクションの宣伝をFacebookに依存していたことだ。
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