「Xbox One」でインターネット接続が必須だと知り、がっかりした人もいるだろう。Microsoftはそのような人たちにアドバイスしている。「Xbox 360」を使い続けるように、というものだ。
「Xbox」担当幹部のDon Mattrick氏は米国時間6月11日、ゲーム見本市E3 2013でSpike TVの取材に応じ、Xbox Oneでインターネット接続が必須になることへの不満の声について、自らの見解を述べた。米国で11月に499ドルで発売されるXbox Oneについて、Mattrick氏は「いつまでも古くならない」ゲーム機だと評した。オンライン状態での使用を前提として設計されたゲーム機には、ゲームとエンターテインメントを結びつけられるなど、一定のメリットがあると同氏は述べている。
では、インターネットアクセスがない人たちはどうすればよいのだろうか。
「幸いにも、われわれには何らかの形でインターネットに接続できない人たち向けの製品がある。それがXbox 360と呼ばれる製品だ」とMattrick氏は答えた。
この発言を受けて、インタビュアーが「では、360を使い続けろというのがあなたのメッセージなのか」と尋ねると、「まあ、インターネットへのアクセスがまったくないのなら、それ(Xbox 360)がオフライン用のデバイスだ」とMattrick氏は答えた。さらに同氏は珍しい例を引き合いに出し、原子力潜水艦で働いている人からのブログへのコメントを読んだ、と語った。
「原子力潜水艦の中にいるというのがどういう状況なのかは、私にはわからない。だが、こうした場所ではインターネットへの接続が容易ではないのは、想像に難くない」(Mattrick氏)
Mattrick氏の言い分には一理ある。新しい製品の可能性を広げるために、時には後方互換性を犠牲にしなければならないこともあるからだ。また、Xbox 360も廃番になるわけではない。Microsoftは、現行タイプのXboxへの投資を続けることを約束しており、11日には、Xbox Oneとよく似たデザインの新型Xbox 360を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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