Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は米国時間6月7日、いずれかの政府に同社サーバへの直接的なアクセスを与えるようなプログラムにFacebookが協力したことは一切ないと語った。
この明確な否定コメントがFacebookに投稿される前日には、The GuardianとThe Washington Postによって、米国家安全保障局(NSA)が「PRISM」という極秘プログラムを通じてFacebookを含むインターネット企業大手9社に対してバックドアのアクセスを得ていることが報じられていた。
Zuckerberg氏は、「PRISMに関するとんでもない報道について個人的に返事をしたい」と、自身のFacebookプロフィールへの投稿に記している。「Facebookは、米国政府、または、その他いずれかの政府に当社サーバへの直接的なアクセスを与えるようなプログラムには参加していないし、参加したこともない。Verizonが受け取ったと報じられているような、大量の情報とメタデータを求める包括的要請や裁判所命令を政府機関から受けたことはない。もしそのようなことがあれば、われわれは断固として抵抗する」
GoogleのCEOであるLarry Page氏も7日、NSAのPRISMプログラムへの関与を否定しており、Zuckerberg氏の言葉はPage氏の姿勢をほぼ踏襲するものだ。
PRISMプログラムでは、Microsoft、米Yahoo、Apple、Google、Facebookなどがホスティングしている秘密のユーザーデータに、NSAのアナリストがアクセスできるとされている。2紙が入手したNSAのプレゼンテーション資料で名前の挙がったインターネット企業の大半は、このプログラムの存在について何も知らないと否定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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