FAQ:インテル「Haswell」プロセッサ--デュアルコア版はウルトラブックをどう変えるか - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年06月07日 07時30分

--新しいウルトラブックやタブレットではバッテリ持続時間はどのくらい長くなるのか。丸1日使うことも可能か。

 そう期待しているが、実際のテストの結果を待っていて欲しい。Intelはテスト結果のスライドで、バッテリ持続時間が2時間から3時間長くなると主張している。

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提供:Intel

--こうした新しいプロセッサによって、ウルトラブックには新たに機能が増えるか。

 いくつか増える。新しいHaswellプロセッサには「WiDi 4.1」が内蔵されている。WiDiは、動画やサウンドをテレビやモニタに送信するIntelのワイヤレスディスプレイテクノロジで、数年前からあるものだが、最新バージョンではタイムラグが減り、タッチパネル式PC向けの新しいタッチ入力対応インターフェースを備えている。もちろん、WiDi対応のテレビやプラグインアダプタを探す必要がある。また、Intelによれば、第4世代のHaswell搭載ウルトラブックは、スリープからの起動が速くなり(3秒未満)、またパーセプチュアルコンピューテイングインターフェースを組み込んでおり、ウェブカムとマイクロフォンを使ってジェスチャーや音声を記録するようになっている。これらがどのように機能するかはまだ十分には分かっていないが、CESでは一部が明らかにされた。

新しいAcer「Aspire S7」。
新しいAcer「Aspire S7」。
提供:Philip Wong/CNET

--新しいウルトラブックはすべてタッチスクリーン搭載になるのか。

 Intelは、第4世代Intel Core iシリーズが搭載されるすべてのウルトラブックにタッチスクリーンを必要条件としている。しかしそれは、あらゆる薄型ノートPCがタッチ操作可能になるという意味ではない。それは単に、タッチスクリーンのないものは「ウルトラブック」とは呼ばれなくなるという意味だ。特に価格が下がれば、大半はタッチスクリーン搭載になると予想されているが、相当数のPCはタッチスクリーンなしにこだわる可能性がある。

--Haswellプロセッサ搭載PCを入手するために待つべきだろうか。

 ウルトラブックやタブレットの購入を検討中で、バッテリ持続時間やグラフィックスの優れたものが欲しいなら、待つべきだ。そうしたプラス面は待つだけの価値があるだろう。メインストリームノートPCについては、その点ははっきりしない。より新しいハードウェアを購入した方が良いというのは常識だが、より大型のノートPCでは、それほど劇的な違いはないかもしれない。これまでのように、オンラインショップで最新世代のIntelプロセッサを搭載したノートPCの割引があるか確かめて購入するのがいいだろう。

--こうしたシステムの価格はどうなるのか。

 もちろん、価格はさまざまだが、Intelは2-in-1、つまりウルトラブックとタブレットのコンバーチブル型で、第4世代デュアルコアHaswellプロセッサを搭載したシステムは、ホリデーシーズンまでには399ドルまで価格が下がる可能性があるとしている。ほとんどのPCは、以前のシステムと同等の価格になる可能性がある。別の言い方をすれば、値上げなしで、多少強力なプロセッサを入手できるということだ。しかし忘れてはならないのは、「Bay Trail」(後で説明する)タブレットとノートPCがヒットすれば、価格はさらに下がるということだ。Bay Trail搭載のノートPCは199ドル、タッチ対応バージョンは299ドルだ。

Acerの「Iconia W3」は、「Windows 8」搭載の新しい8インチタブレットだが、次世代ではない「Atom」チップを使っている。
Acerの「Iconia W3」は、「Windows 8」搭載の新しい8インチタブレットだが、次世代ではない「Atom」チップを使っている。
提供:Philip Wong/CNET

--「Kindle」サイズのWindows搭載タブレットはすぐに登場するか。

 すぐにはそれほど多く出ないだろう。Bay Trailを待つ必要がある。Intelの「Atom」プロセッサは、ネットブック以降に使われているブランドカテゴリで、エントリーレベルの超低消費電力デバイスのためのものだ。Atomは2013年秋に刷新され、リブランドされることになっており、そのプロセッサの開発コード名が「Bay Trail」である。これらは11インチ以下のタブレットやノートPCに搭載され、低価格で販売される可能性が高い。現時点では、Atom CPUは多くの低価格の小型「Windows 8」タブレットに搭載されている。新たに発表されたAcerの8インチタブレット「Iconia W3」もその1つだ。そのため、いくつかの小型タブレットが出回る可能性がある。だが、「Haswell」はより大型のデバイスのためのものだ。この違いは、2012年に見られた、より高速のCore i5/i7搭載Windows 8タブレットと、Atom CPU搭載タブレットの違いに非常に似ている。

--新しい「MacBook」はこうしたプロセッサを搭載する予定か。

 AppleのWWDCの基調講演が来週から開催されるので、そこで発表されるかどうか見てみよう。新しい情報が入り次第お伝えする。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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