Intelは同社の高速データ転送テクノロジの次世代バージョンの正式名称が「Thunderbolt 2」であると公式に発表した。
同テクノロジは実際のところ、4月にラスベガスで開催された「National Association of Broadcasters」(NAB)カンファレンスにおいて、「Falcon Ridge」という開発コード名で公開されていた。
Thunderbolt 2は技術的には、第1世代の実装と比べると2倍の転送速度を実現するコントローラチップであり、従来のコネクタを使用しつつ20Gbpsまでの双方向転送をサポートできる。
Intelが米国時間6月4日にブログへの投稿で述べたところによると、現行のThunderboltはデータとディスプレイの双方に対してそれぞれ個別に10Gbpsのチャネルを用意しているだけであり、これらのチャネルは4Kビデオの転送に必要な帯域幅を下回っているという。
これはつまり、次世代のThunderboltが4Kビデオの転送と、画面への表示を同時に行えるようになっているということを意味している。
またIntelは「Thunderbolt 2ではDisplayPort 1.2をサポートしているため、1台の4Kビデオモニタや、2台のQHDモニタに対してビデオのストリーミングが行えるようになる」とも述べている。
なお、現在使用されているThunderbolt対応のケーブルやコネクタに対する後方互換性も完全に保証される。
インテルはThunderbolt 2を将来のチップセットに組み込む計画で、2013年中に生産を開始し、2014年にかけて生産量を増やしていく予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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