Intelの元最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、初代「iPhone」向けのチップを供給するという同社史上最大の機会の1つを見送ったことを明らかにした。
The Atlanticは、先頃CEOを辞任したOtellini氏とのインタビューに基づいて、同氏はiPhone向けチップの生産に「必要なことをしないという決断を下した」と報じた。同氏はThe Atlanticに以下のように述べた。
われわれは結局、その機会を獲得しなかった、あるいはそれを見送った。どちらの表現を使うかは、その人の見方による。そして、もしわれわれがそれをやっていたら、世界は非常に違うものになっていただろう。忘れてはならないのは、これはiPhoneが発売される前の話で、iPhoneがその後、何を成し遂げることになるのか誰も知らなかった、ということだ。結論を言うと、Appleはあるチップに関心を抱いており、それに一定の金額を払いたいと考えていたが、その金額以上はびた一文も出す意思がなかった。そして、それはわれわれの予測していたコストより低い金額だった。私には、それが上手く行くとは思えなかった。それは、生産量を増やすことで埋め合わせられるようなことではなかった。そして、今思い返してみると、われわれの予測したコストは間違っており、生産量はあらゆる人が考えていた量の100倍だった。
「私の本能はAppleの申し出を受け入れろと私に告げていた」と同氏は付け加えた。
Otellini氏は米国時間5月16日にIntelのCEOを辞任し、同ポストを同社生産部門のトップであるBrian Krzanich氏に譲った。Otellini氏のCEO在任中、IntelはPCおよびサーバチップ市場を支配したが、モバイルデバイスでは他社に大きな後れを取った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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