5月27日~6月2日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
急激な円高により、Apple製品の価格改定が始まっている。新たに追加されたiPod touchやiPadラインアップなどで為替の調整がなされ、これまでおよそ85円だったレートが、消費税込みで100円に上がった。Appleユーザーにとっては製品の購入費用が高くなるため、歓迎できることではないが、グローバルで1つのプロダクトを扱うAppleからすれば重要な改訂だ。
ひっそりと、Apple StoreにiPod touch 16Gバイトモデルが登場--2万2800円(5月30日)また、App Storeでの有料アプリの最低価格はかつて115円から85円に大幅に値下げされたが、これが他の製品と同じレートの100円に上がってくれば、開発者にとってはアプリからの収入が増えることになる。開催まで1週間を切ったWWDC 2013で、製品やソフトウェア、開発環境、そして価格周りの見直しが行われるものと見られており、引き続き注目していきたい。
それでは先週のニュースを見ていこう。
毎年、カリフォルニア州で5月末に行われるAll Things Dのカンファレンスに、AppleのCEO、Tim Cook氏は就任以来、毎年登壇している。Google I/OとWWDCのちょうど間の時期に開催されるカンファレンスで、Appleが何を発表するのか、また何に興味を持っているのか、Cook氏の発言に注目が集まる。
今年はAppleの状況についての見通し、iPhoneラインアップの拡充、ウェアラブルテクノロジーへの興味、企業買収、Apple TVの販売数についての言及がなされ、CNETで記事になっている。
Appleの株価は昨年のiPhone 5をピークに、その販売は非常に好調であるにもかかわらず、急落した。競争の激化やライバルの製品の充実により、その市場支配と収益性に対する懸念が高まったことが理由と見られる。これに対し、Cook氏は、iPhoneとiPadの堅調な売上台数とユーザーのロイヤリティの高さ、利用率の高さなどを挙げて反論した。
過去、Macについて、MicrosoftやDellなどの手強い相手との戦いを挙げ、常に装備を固めて戦ってきたと語るCook氏。iPhoneのラインアップ拡充についても、ライバルとの戦いに対応する手段として、可能性を排除していないように見える。それが画面サイズなのか、価格なのか、どうなのだろう。
またウェアラブルデバイスについては、手首に着けるアイディアを「自然」と語り、関心を寄せていることを認めた。先週配信されている記事では、リソースの問題から、腕時計型デバイスがすぐにリリースされるかどうか不透明との見方もある。
クックCEO、アップルの現状について反論:「困難な状況にはない」(5月29日)Tim CookへのD11のインタビューでは、謎めいた新製品に関する「示唆」が与えられたが、Intelの次世代プロセッサからは、次のMacBook Air/Proに関するより具体的な製品像が見えてくる。おそらくAppleにも真っ先に採用されると見られる第4世代Coreプロセッサの性能向上によって、その恩恵を受けることになりそうだからだ。
現在のIvy Bridgeもモバイルコンピュータにフォーカスが当てられ、省電力性能が高められたプロセッサだったが、次世代版となる「Haswell」では、さらに50%の省電力化がなされるとIntelは発表している。Intelが開催した説明会で、そのプロセッサの省電力化の手法が語られた。
Haswellでは、複数の電圧回路を1つのチップに統合するオンチップで夏レギュレータ、システム全体の電力消費量を最適化するパワーオプティマイザの搭載、アイドル状態やスタンバイ中の省電力化、最低動作電圧の低下などの対策が行われている。
通常利用時のバッテリ持続時間はもちろん、低負荷時の効率性が高まっていくものと見られ、モバイル環境下でより長時間の利用が可能になると見られる。
インテルの次世代チップ「Haswell」--低消費電力の実現方法が明らかに(5月27日)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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