4月29日~5月5日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
日本ではゴールデンウィークが明けた。サンフランシスコは、先週末は30度に届く暑さだったが、今週は最高気温は20度前後、雲が多めの1週間になりそうだ。そんなサンフランシスコも、来週からGoogle I/O、そして来月はAppleのWWDCと、現在のスマートフォン・プラットホームを主導する2社が開発者イベントを開催し、2013年後半以降のモバイルのトレンドを方向付ける大切な1カ月が始まろうとしてる。
先週のCNETに、携帯電話の進化を写真で振り返る記事が掲載された。現在のスマートフォンから、次はどんな形へと進化するのだろうか。
40年で劇的に進化した携帯電話--その変遷を写真で振り返る(4月29日)Appleが次期iOSから大幅なデザイン変更を行うのではないか、と見られている。その変更は、現在Windows Phoneが先駆け、Googleも追随している「フラットデザイン」と呼ばれる、平坦でシンプルな画面デザインへの移行だ。現在はiOSについて語られているが、次期OS X(開発コード名:Cabernet)についても、FinderやSafariといった標準アプリケーションについて、新しいユーザーインターフェース(UI)が採用される可能性もある。
まさに、新しいAppleのコンピューティングの「顔」が示されると見られているのが2013年の大きなトピックと言える。特にiOSによるフラットデザインの採用は、現在厳格に定められている画面サイズと解像度を、ややフレキシブルなサイズ展開に緩和する効果もあるかも知れない。廉価版や大画面のiOSデバイスの市場投入が求められる激戦のスマートフォン市場への対応も、大きなテーマになるだろう。
また、画面デザインと直接的には関係ないかもしれないが、SiriやMapなどのiOSの主要な機能が、車載コンソールなどの外部の機器の画面と連携する計画も語られている。Appleが外部機器の画面デザインにどこまで関与するかは分からないが、フラットデザインによってApple以外のデバイスでも、よりAppleらしい画面デザインによる体験を再現しやすくなる点も、面白そうだ。
アップル、次期「iOS」で「フラット」なUIデザインを採用か(4月30日)モバイルOSはAppleとGoogleによる支配が続いており、5月、6月はそれぞれの開発者会議で将来の方向性が示されることになるが、デバイスについてはAppleとSamsungによる支配が続いている。
一時期Samsungに押し込まれていたAppleは2012年末に初めて1位の座につき、2013年第1四半期も引き続きAppleがリードを拡げる結果となった。一方でタブレット市場はAppleの首位が続いているが、Samsungによる追い上げが始まっており、5月以降順次発売される廉価版の7インチタブレットGALAXY Tab 3は、小型タブレット市場により大きなインパクトを与えることになりそうだ。
モバイルデバイス市場の軸を作っているAppleとSmasungだが、廉価版のスマートフォン市場に対しては、中国メーカーの存在が、両者にとっての新たな課題となる。
米国スマートフォン市場でシェアを拡大したAppleだが、2013年第1四半期のiPhoneの平均販売価格は前期比で28ドル下落しており、iPhone 5やiPhone 4Sではなく、より安価なiPhone 4への人気が集まっている点に注目すると、たとえ2010年に発売されたデバイスであっても、より安くて十分機能するスマートフォンを求めるニーズの存在を認識することができる。またSamsungの5期連続最高益更新が途絶えたことも、ロー〜ミドルエンドでの競争の激しさをうかがわせる。
いずれにしても、端末価格とは切り離したプラットホームやブランドでの価値を大きくしていくという課題をいかに解決するかが成長の鍵、と言えるだろう。
第1四半期の世界タブレット出荷、アップルが首位を維持もサムスンが猛追(5月2日)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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