Intelの「Atom」が大幅に変更されようとしている。
それは、さまざまな方法で行われている。まず、Intelは顧客に対して、自社のマイクロアーキテクチャについて、Atom「Silvermont」では、Atomのブランド名を外すと内部的に伝えていると、同社が米国時間5月31日に米CNETに語った。
次に、今後登場する一部のSilvermontチップに「Pentium」および「Celeron」のブランド名が付く予定だ。これらは、Intel製Coreベースのメインストリームチップのローエンドブランドになっている。
Intelはこの理由について、Silvermontの一部バリエーションが現在、現行のメインストリームであるCeleronとPentiumに匹敵する性能を発揮しているためだとしている。それは、旧型のAtomが、特にネットブックで遅さが指摘されていたのとは、大きく異なる。
Silvermontの高性能モデルは、PCIやSATAといったPC的な特性も兼ね備えて出荷される予定だ。
しかし、ここで興味深いのは次の点である。これらのチップは「Windows」 PCのみならず、「Android」システム向けにも登場する予定だ。Intelでは、「Windows 8.1」かAndroidのいずれかを搭載するノート型、コンバーチブル型、取り外し型、オールインワン(AIO)型、デスクトップの各種PCの出荷が2013年中か2014年初めに開始されるとしている。
注意したいのは、純粋なタブレット製品をターゲットにしたSilvermontのバリエーションモデルは、おそらく、PentiumやCeleronというブランド名にはならないだろうという点だ。繰り返すが、新たなブランド名は、ノートPCやハイブリッド型、AIO型の端末にほぼ限定されるとみられる。
最後に、Silvermontの性能向上の仕組みについて簡単に説明しておくと、Silvermontは、IntelのメインストリームCoreプロセッサとまったく同様に、高性能アウトオブオーダー設計を採用している。また、Intelの高速グラフィックスチップを統合しているのも、同社のメインストリームバージョンと同様だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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