このほど発表された「Xbox One」ではコントローラが新しくなっている。見た目は「Xbox 360」のコントローラとよく似ているものの、Microsoftは8年間にわたって使われてきた従来のコントローラに40の「技術的な、そしてデザイン上のイノベーション」を盛り込んだと述べている。
では、そのイノベーションとはどういったものなのだろうか?さまざまなボタンや方向パッド、アナログスティック、トリガーといったものの配置は変わっていない。しかし、それらすべてが洗練されている。例えば、スティックの頭部にはテクスチャがつけられ、Microsoftによると操作性が25%向上し、長時間プレイしても疲れにくくなったという。また、方向パッドは従来のひねれる円盤型ではなく、シンプルな十字形が本体プラスチック部分から突き出たような形状が採用されている。少し触ってみた感じでは、クリック感のある快適なものに仕上がっていた。
目新しい点として、昔からあったSTARTボタンとBACKボタンが他のボタンに置き換えられていることが挙げられる。Microsoftはこの変更の持つ意味について詳細を述べていないものの、ゲームの一時停止はいずれかのボタンにより引き続き可能だと述べている。またバッテリは、従来通り取り外しできるものの、ラクダのこぶのように電池パックが突き出たかたちではなく、コントローラの背面に設けられた電池入れに収納されるようになっているため、新コントローラの背面は平らになり指を伸ばせるようになっている。
Xboxガイドボタンの位置もコントローラの上部に移され、少し青白い光を放つようになっている。この移動によりXboxガイドボタンは多少指が届きにくくなったものの、ゲームを一時停止しようとした際に誤って押してしまうことはなくなるだろう。また、コントローラの正面には赤外線LEDを新たに搭載し、プレーヤーが部屋のどこにいるのかを「Kinect」のセンサから検出できるようにしている。Microsoftによると、これは画面を分割使用するゲームでプレーヤーが部屋を動き回る場合、画面表示場所の決定に使用できるという。
最大の変更点はおそらく見た目ではなく、コントローラ内部にある。トリガー部分に埋め込まれた新たな振動素子がコントローラ下部に埋め込まれた振動素子と協調動作し、新たな振動効果を生み出すようになっている。今回の発表では製品化が間近なこのコントローラを使って、自動車のエンジン始動や拳銃の発射、ヘリコプターのローター回転といったデモを行っていた。これらは非常に基本的なものであったが、フィードバックの増加には好感を持った。なお、MicrosoftはXbox One向けの実際のゲームを使ったデモを行っておらず、振動させることによるバッテリ消費についての詳細も明らかにしていない。
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