ワシントン州レドモンド発--Microsoftは新しい「Xbox」を発表した。そして同社によれば、それは今後10年から20年にわたって、家庭でのゲームとエンターテインメントの基盤になるものだという。
このゲーム機の価格や発売日は明らかになっておらず、ゲームのライブデモなども公開されていない。発表は当地で米国時間5月21日に行われたが、Microsoftで最も人気がある製品の1つがどこに向かうのかは、明らかにされた点と同じくらいの数の疑問が残った。
米CNETは、そうした疑問のいくつかに対する答えを得ようと、Xbox IncubationのグループプログラムマネージャーのJeff Henshaw氏にインタビューを行った。具体的には、このゲーム機が理論的には第3世代であるのに「One」と名付けるのは分かりにくいとMicrosoftは考えているかどうか(答えを明かせば、Microsoftはそれが分かりにくいとは思っていない)、かなり評判の悪い「Microsoft Points」は継続するのか、ユーザーのあらゆる動きを追いかけるように設計されたカメラを中心とするシステムについて、プライバシーの強化を行うつもりかどうか、といったことだ。
以下は、インタビューの内容を編集したものだ。
--「Xbox One」ゲームを再販売したり、Xbox Oneゲームをほかのユーザーが再使用したりできるかどうかについて、多少の混乱があるようですが。
Henshaw氏:それについてははっきりと言わせてください。Xbox OneではXbox Oneゲームの再販売や中古ゲーム市場をサポートする予定です。実際にそれをどうやって実現するか、あるいはライセンスをどのようにして交換するかについては、詳細を発表していません。そういったことはすべて2013年中に明らかにする予定です。われわれが発表しているのは、中古ゲームのエコシステムはサポートされるので、ユーザーは安心できるということです。彼らは中古ゲームを手に入れることができるでしょう。
--サポートするということですが、それは現在行っている方法とは異なるのでしょうか。
Henshaw氏:そうした詳細はまだ公表していません。覚えておいてほしいのは、次世代のXboxにおいては、当然ながら小売販売がそのエコシステムの中で大きな役割を担うということ、そしてディスク版のゲームは引き続き販売されるということです。しかし、コンテンツの販売は徐々にオンラインで行われるようになっていきます。それはXbox 360での「Xbox Live」や「Xbox Live Arcade」への投資によって分かってきたことで、Xbox Oneは実際にそれを次の段階に進めようとしています。コンテンツ全体のポートフォリオも公表予定です。
--タブレットなどのほかのデバイスをXbox Oneと連携させて使える方法がいくつか紹介されていましたが、それは「Windows 8」搭載タブレットの例でした。言うまでもなく、誰もがそのタブレットを持っているわけではありません。Xbox Oneと多数の「Android」や「iOS」タブレットとの連携について、何か計画はありますか。
Henshaw氏:われわれは人々に、どのデバイスを使っているかに関係なく、Xbox Oneのエコシステムに参加できるようになってほしいと考えています。現在でも、「Xbox SmartGlass」アプリはAndroidとiOS、そして「Windows Phone」とWindows 8タブレットに対応しています。ですから、われわれは現在、非常に幅広い範囲をカバーしようとしており、Xbox Oneでは、Xboxのエクスペリエンスを複数のデバイスに広めることに、さらに重点的に投資し続けます。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス