Googleは、すでにそのスピードで知られている「Chrome」のウェブサイトのレンダリング速度をさらに5%高速化した。
最新の安定版リリース「Chrome 27」は、リソース管理を見直すことでわずかな改善が施されている。専門的なことを要約すると、同ブラウザの内部リソーススケジューラは現在、プリロードしたサイトよりもよりクリティカルなリソースを優先的に表示するようになっている。
ChromeのエンジニアであるJames Simonsen氏は、米国時間5月21日に同アップデートを発表した同社のブログで、多数のChromeユーザー全体で、1週間で約510年に相当する時間が節約されると書いている。それでも、われわれが実際に話題にしているのは、ほんのわずかな時間のことだ。
同ブラウザのそのほかの変更点は次の通りだ。HTML5によってよりすっきりしたカレンダーフォーム、「Web Audio API」経由のライブオーディオ入力に対応するための「WebReal-Time Communication(WebRTC)」対応、開発者がウェブアプリのデータを同期できるようにする新たな「Sync FileSystem API」対応などだ。これにより、オフラインで正常に機能するようChrome Web Appsの機能が改善されるかもしれない。
「Omnibox」の検索結果ランキングにも改善が加えられており、またChromeの開発者ツールが改良されたことにより、ウェブ開発者がツールビューをカスタマイズできるようになっている。
セキュリティ面では、Googleは、過去6週間のアップグレードサイクルの間に不具合を報告した研究者らに約1万5000ドルを支払った。最も高額が支払われたのは、オウル大学Secure Programming Group(OUSPG)の有名なChromeセキュリティ研究者であるAtte Kettunen氏だ。同氏は、Web Audio APIのメモリの安全性の問題を発見し、3133.70ドルを受け取った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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