サンフランシスコ発--モバイル決済を手掛けるSquareは米国時間5月14日、決済アプリ「Square Register」を使いながらもこれまで標準的なハードウェアを持っていなかった業者に向けて、店舗での決済を容易かつ共通なものにする「iPad」用スタンドを発表した。
同社のオフィスの道向かいで行われたプレス向けイベントで、Squareの最高経営責任者(CEO)Jack Dorsey氏と、Square Registerチームを率いるJesse Dorogusker氏は、「Square Stand」という新たなハードウェアを披露した。これは業者が一連の決済操作をすっきりとまとまったかたちでスムーズに行えるようにするためのものだ。
Dorsey氏によると、Square Registerを使用する業者は、支払いを受ける単一の手段を有していなかったという問題があったという。国内各地で膨大な数の業者が同社のシステム(顧客がモバイルアプリを使用してモバイル決済を行えるようにしたり、実店舗を構える業者がiPadを使って支払いを受けられるようにする)を利用しているものの、これまではさまざまなキャッシュレジスタなどの機器と同システムを統合する必要があった。Squareは、すっきりとまとまった機器とユーザーエクスペリエンスが普遍的なものになっていないことが問題だと確信している。
Square Standは299ドルで販売される。Squareは14日から自社ウェブサイトでプレオーダーを受け付けており、7月8日の週に出荷を開始する。またSquare StandはBest Buyをはじめとする小売店でも販売される予定だ。
この新たなPOSシステムは、まず第2世代と第3世代の「iPad」に対応したものが発売となり、(「Lightning」コネクタを備えた)最新のiPadに対応するものも年内に発売される予定だ。「iPad mini」には使用できない。
Dorogusker氏によると、サンフランシスコの有名なBlue Bottle Coffeeを含む13の業者が米国各地で15日からSquare Standを使用し始めるという。
Square Standは、2月に発表された同社の「Business in a Box」を置き換える製品となる。なおBusiness in a Boxも、業者に対してより統一感のある使用感をもたらすことを目的とする製品だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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