ウェブページの保存に関連したところで、ウェブページを巡回してキャッシュしている著名な2つのサービスも紹介しておこう。魚拓サービスが任意のウェブサイトしか保存されないのと異なり、これらは機械的にクロールして保存されるため、過去のページを呼び出したい場合に便利に使える。
Internet Archiveが運営する、インターネットの総合アーカイブ。古いものだと1990年代の後半からのウェブページのキャッシュが保存されている。URLを入力するか、単語(日本語非対応)を入れて検索することで過去ページを表示できる。ただしウェブ全体をカバーしているわけでなく、巡回頻度も一定していないので、URLと時期を指定してピンポイントで探し出せるほどの精度はない。
検索エンジンであるGoogleのキャッシュ機能は、過去のページを参照したい場合のツールとして有用だ。つねに最新版に置き替えられているので何年も前のページを見るといった用途には向かないが、サーバが落ちている際にページの内容を参照したり、削除されたページの内容を参照する用途に向く。
厳密には魚拓サービスとは異なるが、ウェブページを画像もしくはPDF化して保存できるサービスも、ファイル共有サービスなどと組み合わせればカジュアルな記録用途として利用できる。ページの内容が改変可能であることや、取得した日時やIPアドレスが記録されないなど、魚拓サービスとの違いを理解した上で活用するとよいだろう。
PCにあらかじめソフトをインストールしておくことで、画面上で選択した範囲を画像化してアップロードし、共有できるサービス。削除申請しない限り半永久的に保存されるので、擬似的な魚拓サービスとして使える。24時間で削除される類似サービス「Gyazo24」 もある。
指定したブラウザのバージョンごとにスクリーンショットを取得するサービス。本来はブラウザごとの表示の違いをチェックするサービスだが、スクリーンショットがオンラインにアップロードされたままになるので、一時的に共有したり、画像をダウンロードすることも可能。環境によっては日本語が文字化けするので注意。
スクロールキャプチャにも対応した、ウェブページを画像化して保存できるサービス。共有機能はないのでクラウド上でシェアするにはファイル共有サービスなどを使う必要があるが、ローカルへの保存用途であれば便利に使える。FlashやJavaScriptで生成しているエリアは読み込まれない場合がある。
表示しているウェブページをPDFに変換して保存するサービス。共有機能はないが、最終的にPDFとして手元に残したい場合には便利だ。Chromeエクステンションが用意されているのもメリット。メニューが日本語化された同等サービス「HTML to PDF Converter For Free」 もある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果