WebPは、ウェブの高速化を目指すGoogleの取り組みの一部で、JPEGよりもファイルサイズを小さくできる。これにより、ページの読み込みは速くなり、ネットワーク上を転送されるデータ量も少なくなる。WebPには柔軟性もある。このファイルフォーマットはアニメーションや透過をサポートしており、また可逆圧縮が望ましい状況ではPNG画像の代わりにもなる。
今のところ、WebPをサポートしているのはChromeとOperaだけだが、Mozillaは、Google以外の大手ウェブサイトもサポートし始めたことを受けて、「Firefox」でWebPをサポートしないとした以前の判断を再検討している。Googleも、Mozillaが以前指摘した懸念の一部に対応するために、WebPフォーマットの改善を行っている。
Facebookでは現在、必ずしもすべてのユーザーに対してデフォルトでWebP画像が表示されるわけではないようだ。しかし、興味のある人は、WebPフォーマットをサポートするブラウザを使えば、WebP画像を詳しく調べることができる。
そのためには、Facebookで画像のページを探そう。筆者はさまざまな種類の写真を集めた、小さな写真ギャラリーをアップロードした。大部分のブラウザでは、画像の上で右クリックをすれば、その画像を新しいタブで表示するオプションが出てくる。WebPをサポートしていないブラウザでは、新しいタブにはJPEGフォーマットの画像が表示される。次にそのURLを選択して、ChromeなどのWebP対応ブラウザのアドレスバーにコピーし、ファイル名の最後に「.webp」を追加する。そうすれば、WebP画像が見られるはずだ。
筆者が行ったテストでは、アップロードしたオリジナルのJPEG画像と、Facebookが作成したWebPバージョンの間には、ごくわずかな違いしか見つからなかった。
例えば、ステンドガラスの写真(JPEGでは221Kバイト、WebPでは136Kバイト)では、イブの後ろの紫色の部分がJPEGの方がわずかに明るく、WebPではアダムとイブの肌のディテールが失われていた。
ヒマワリの写真(JPEGでは159Kバイト、WebPでは103Kバイト)で比べると、WebP画像のほうは、オリジナルのJPEG画像よりも彩度が高かった。
さらに、波打ち際で遊んでいる少年の写真(JPEGでは82Kバイト、WebPでは59Kバイト)では、筆者の目には、WebP画像では水の部分や、空中に飛び散った水滴のディテールが失われているように思える。
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