Appleは米国時間4月23日、予測を上回る決算を発表してウォール街を驚かせたが、次四半期についてはウォール街の期待を下回る見通しを示した。
Appleの第2四半期(3月30日締め)における売上高は436億ドル、利益は95億ドルだった。この結果は、ウォール街が予測していた利益95億ドルと一致し、売上高423億ドルをわずかに上回った。また、売上高が410億ドル~430億ドルで1株あたり利益が9.23~10.23ドルというApple自体の予測も上回った。
ちなみにAppleは、前年同期には392億ドルの売上高に対して、116億ドルというより高い利益を上げていた。前年同期比でそれぞれ88%増と151%増を達成した「iPhone」と「iPad」の売上高がこれを牽引した。
しかし、今回の決算は、利益がこの10年間で初めて前年同期を下回るという結果となり、前年同期比で18%下落している。Appleの四半期利益が最後に前年同期を下回ったのは2003年の最初で、景気悪化とリストラ費用が重なったことなどがその原因だった。
Appleによると、第2四半期のiPhone販売台数は3740万台で、ウォール街の平均予測であった3400万台を大きく上回った。続いて販売台数が多かったのはiPadの1950万台で、こちらも1800〜1900万台という平均予測を上回った。Apple製品の中で最も人気の高いこれらの2製品は、2012年秋に刷新されている。他の製品については、「Mac」が400万台を「やや下回って」おり約390万という予測と一致しており、「iPod」は560万台だった。
次四半期についてAppleは、売上高335億ドル~355億ドル、利益率36~37%を見込んでいると述べた。その見通しは、電話会議前のアナリストらの平均予測である売上高386億ドル、利益率は38.6%を下回っている。
Appleは第2四半期から、今後の業績に対する予測の示し方を変えている。同社は予測を低く示すことで有名だったが、記録を更新する高い業績を立て続けに上げたことで、多くのアナリストが予測をさらにつり上げるようになり、それがますます問題になっていた。Appleの最高財務責任者(CFO)であるPeter Oppenheimer氏はアナリストらとの直近の電話会議で、特定の1つの数値から「当社が達成するであろうとわれわれが考える業績を反映するガイダンスの範囲」に移行することを述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」