採用面接は簡単に済むとは限らない。技術職を得ようとしている場合はなおさらだ。面接担当者はあなたの技術力だけでなく、あなた自身について見極めようとするのである。面接の場であなたのITスキルについての質問が出てくるのは避けられない。しかし、技術職を目指す候補者であれば、そういったこと以外に、本記事で紹介する5つの質問に対する答えを用意しておくべきである。応募しようとする会社がVoIP電話ソフトウェアを開発しているのか、Eコマースサイトに携わっているのかにかかわらず、面接担当者が最も気にしているのは、あなたのスキルや思考プロセス、会社との相性なのである。
今回の求人をどのようにして知ったのか、つまり求人情報掲示板なのか、会社のウェブサイトにアクセスして直接知ったのか、誰かから推薦されたのかという質問の答えが、採用決定プロセスにおいて重要となる場合もある。会社によっては、求人情報掲示板を見て応募した人よりも、求人情報を直接見つけて応募した人(つまり会社のウェブサイトにじかにアクセスしたり、検索サイトで会社名を入力して探した人)の方が評価は高くなる。というのも、不特定多数の会社を対象として職探しをする人材よりも、具体的な会社で仕事をする意思のある人材の方が好ましいと捉えるためだ。この質問に答える際には、素晴らしい機会であるとか、あなたがどのように学んでいこうとしているのかといったことは、重要であるには違いないが述べてはいけない。そうではなく、この会社や、募集されている職があなたにどう合っているのかを具体的に説明するのである。ここで重要なのは具体性だ。
面接担当者はこの質問から、あなたが実際にあった状況で発生した問題をどのように解決したか、また解決のためにどういった手順をとったのかを知ろうとしている。もしもあなたが最大の難関に直面した際に失敗をしでかしていたのであれば、それについて正直に答えてほしい。誰でもいつかは難関に直面する。その経験から学んだことと、そこで得た教訓がより良い結果を出すうえでどのように役立ったのかを説明するのである。なお、こういった状況への対処や、この質問に対する答え方は感情的なものではなく、事実に基づく論理的なものとなっていなければならない。
この質問とまったく同じではないかもしれないものの、IT技術者の面接を行う採用担当者や人事部門のマネージャーは、プレッシャーのもとであなたがいかに能力を発揮できるかを知りたいと考えている場合も多い。彼らは、募集している職種に直接関連する技術的なスキルの詳細に踏み込むと同時に、意思決定時や問題解決時のあなたの思考プロセスを理解しようとしているのだ。実際にその問題が目の前にあるかのように考え、あなたの得意な分野と、ITチームにおける他のメンバーの協力が必要となる分野に言及しつつ回答してほしい。
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