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Appleの将来を見る明るい材料、“Siri”の記憶--松村太郎のApple一気読み

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 4月15日~4月21日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

 米国時間4月19日、Appleの株価はついに400ドルを割り込み、同日の終値も390.53ドルで取引を終えた。

 先週はボストンマラソンの爆発テロやテキサスでの大規模工場事故などが相次ぎ、市場だけでなく米国中が不安の渦に巻き込まれていたことは事実だったが、2012年9月19日の終値が702.10ドルだったことを考えると、Appleに対する高すぎる期待と、これに対する不安がコントロールしきれていないと考えられる。

 Appleの将来に対して、明るい材料は出てきているのだろうか。それでは先週のAppleニュースを振り返ってみよう。

新製品関連:iWatchに対して言及、次のiPhoneについて

 株価の下落が続いていた先週、実はAppleの新製品に対する言及やニュースが多く出された1週間だった。Apple取締役であるBill Campbell氏はGoogle Glassを「驚くべきブレイクスルー」と指摘し、「身近なものに対するテクノロジーの応用」として眼鏡や腕時計を挙げた。Appleからもウエアラブルデバイスが登場することを裏付ける発言として紹介している。

 また、次期iPhoneに関する情報もふんだんに提供されている。外部のサイトではあるが、廉価版iPhoneのケースの画像として紹介されている端末は、白いポリカーボネイトのような素材で現在のiPod touchのようなデザインとなっていた。こちらは、ハイエンド1機種のみしかない現在のiPhoneラインアップを拡充し、ミドルレンジの層を狙うことができるようにするためのものだ。

 そして次期iPhoneの画面サイズの大型化に対するコラムでは、ハイエンド端末でのライバルとの競合で、もしも本当にライバルたちと同じ土俵で戦いたければ、5インチのフルHDディスプレイを搭載することになると指摘している。もちろん、画面が大きく高精細だから全て良い、という価値観にこれまでAppleは疑問を投げかけてきて、筆者もその姿勢を支持するところだが、株価に見るAppleへの期待にどう応えるのか、考える必要はある。

アップルの取締役、「iWatch」のうわさに言及(4月15日)
次期「iPhone」のスクリーン--大型化のトレンドとアップルの思惑(4月15日)
次期「iPhone」は12メガピクセルカメラを搭載か(4月16日)
Foxconn、次世代「iPhone」製造に備えて従業員を追加採用か(4月16日)
次期「iPad」、15%の薄型化と25%の軽量化を実現か(4月19日)

Siriの記憶

 音声アシスタントSiriに対して、発言は気をつけた方が良いかもしれない、という面白い記事が流れてきた。我々がSiriを使用する際に、話しかけた音声データがどれくらい保存されているか。その答えは最大2年間だそうだ。しかし暗号化されユーザーから切り離されたデータとなるため、自分の記録としての検索を行うことはできないという。

 このデータはAppleのSiri品質向上のために利用されると言うことで、米国自由人権協会の弁護士にNicole Ozer氏は「よく考えてからSiriに話しかけるよう、心得ておきたい」と注意を促している。Siriの反応が面白くて、無茶なお願いをしている人は、発言が記録される前提で、お試しを。

アップル、「Siri」音声データの保存期間を明らかに(4月19日)

中国対応

 Appleが中国市場で苦慮する記事が毎週出るようになってきている。先週はAppleがポルノ関連コンテンツの提供をしているとの疑いで捜査されるのではないか、という記事が掲載された。決してAppleが取り沙汰されているわけではなく、中国共産党機関紙である人民日報の記事では、調査において名前が挙がっている多数の企業の1つにすぎないという。

 Appleは中国以外の市場でも、「アダルト」に該当する、あるいは該当する可能性のあるアプリに付いて、AppStoreへの掲載を承認しないように取り組んでいるが、ソーシャルに対応する写真やビデオのアプリの扱いが問題となっている。17歳以上の警告ラベルや報告ボタンなどの対処へ誘導するなどの対策も行っている。また中国政府が禁止している書籍の電子版を提供したアプリを削除するなど、アダルト以外のコンテンツへの対応も行っている。

 廉価版iPhoneも含め、中国市場への取り組みをより強化していく際に、こうした問題への対処は非常に重要なステップになっていく事が考えられるが、海賊版や商標権の訴訟などの問題もあり、非常に慎重な舵取りを北京で行っていかなければならない難しさがある。

中国、アップルをポルノ関連コンテンツ提供の疑いで調査か(4月18日)
中国で横行する海賊版アプリストア利用--アップルの企業向けライセンスが抜け道か(4月20日)

その他

アップル、サムスン、グーグルがアジアで高いブランド力を獲得--日経BPコンサルティング(4月19日)
元アップルのグラフィックスチップ設計者、古巣のAMDに復帰か(4月20日)

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