Microsoftは、米国時間4月9日に公開したセキュリティアップデートの中の1件について、他のソフトウェアとうまく共存できなかったためダウンロードサイトから削除した。
MicrosoftのTrustworthy Computing Groupでグループマネージャーを務めるDustin Childs氏は、4月11日の夜に投稿したブログ記事でこの問題を明らかにした。
われわれは、4月9日にセキュリティ情報MS13-036で提供したセキュリティアップデート2823324を適用した一部の顧客で問題が生じている可能性があることを認識している。このアップデートは、あるサードパーティー製ソフトウェアとの組み合わせにおいて、システムエラーを引き起こすおそれがあることが明らかになった。予防措置として、エラー報告の調査を開始するとともに2823324をアップデートとして配信することを停止し、「Microsoft Download Center」から削除した。
Childs氏はこのシステムエラーについて、すべての「Windows」ユーザーに影響が及ぶわけではなく、これによってデータが失われることもないと述べた。ただし同氏は、このアップデートをインストールしたすべてのユーザーに対し、問題の発見後に公開されたサポート技術情報に記載の手順を踏んでアンインストールするよう推奨している。
問題のアップデートは深刻度が「警告」のセキュリティホールを修正するもので、攻撃者がこれを悪用するには物理的にコンピュータにアクセスしなければならない。9日に公開されたセキュリティ情報は引き続きすべて提供されているが、現在はバグのあるアップデートは含まれていないため、これらのパッチをまだ適用していないWindowsユーザーはインストールする必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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