料理写真の共有サービス「miil(ミイル)」を提供するFrogAppsは4月12日、代表取締役社長を交代することを明らかにした。代表取締役社長を務めた中村仁氏が退任し、これまで取締役を務めていた高橋伸和氏が代表取締役に就任する。中村氏は取締役として同社に残る。
高橋氏は、元日本ベリサイン取締役で、Frog Appsの共同創業者。体制変更の詳細については中村氏のブログに公開されているが、「私たちのチームが次の段階に進化するにあたり、新たな歩幅でミイルを率いていけるのはまさに彼を置いてほかにはないと思っています。バトンを渡す相手として、彼以外の適任者はいないでしょう」とコメントしている。
FrogAppsの設立は2010年9月で、ミイルを公開したのは2011年10月だ。ミイルのアプリのダウンロード数は現在30万、Facebookの「いいね!」に相当する「食べたい!」は2000万件目前だという。現在毎日5万件以上の写真やコメント、食べたい!などのアクションが投稿されている。新体制にしたのは今後の本格的な収益化に向けた役割交代の意味合いがあるという。
中村氏は、ユーザーに向けて「ミイルとFrogAppsはより大きく飛躍する体制が整ったと確信しています。新たにミイルを率いる高橋のビジネス手腕と、中村の新たな挑戦に、是非ご期待いただければと思います」とコメント、また高橋氏も「今回のFrogAppsは新しいステージに向かいます。引き続きよろしくお願いいたします。近い将来、さらに成長したミイルと中村が仕掛ける新しいビジネスが、相乗効果を見せる日が楽しみでなりません」としている。
高橋氏の発言にあるように、中村氏はFrogAppsの取締役を続けながら、新たな事業の準備に入る。3月1日付けで自身とFrogAppsとの共同出資でFrogAppsの子会社となる「株式会社フロッギー」を設立。飲食店に関連する新規事業を5月にも展開するという。
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