Facebookはあなたとあなたの友達との間に、どんなものも入り込んでほしくないと考えている。それがGoogleや「Android」であってもだ。
Facebookは米国時間4月4日、スマートフォンのホーム画面やロック画面、壁紙を占領する、ダウンロード可能な新しいユーザーインターフェースを発表した。ユーザーは通常のAndroid機能の代わりに、アップデートや写真、共有されたリンクのスライドショーに迎えられることになる。
Facebookは同社のユーザーベースを直接コントロールしたいと考えており、それをスマートな方法で行うつもりだ。4月12日から一部のAndroid搭載スマートフォンでダウンロード可能になる「Facebook Home」は、新しい携帯電話でもOSでもなければ、Amazonの「Kindle Fire」のような、根本的にカスタマイズされたバージョンのAndroidでもない。
Facebook Homeは、一連のアプリとユーザーインターフェースを1つにまとめて、新しいスマートフォンエクスペリエンスの外観を作り出そうというものだ。このことはFacebook Homeを一層危険なものにしている。それは一部の人々、特に非常に熱心なFacebookファンにとっては、Androidに取って代わるものになる可能性がある。このことはGoogleを心配させるはずだ。
Creative StrategiesのアナリストのBen Bajarin氏は、「Facebook Homeがスマートフォンを乗っ取るさまを見ることになるだろう。そしてユーザーは、Facebookが見せたいものをより多く目にし、Googleが見せたいものをあまり目にしなくなる」と述べている。
このソフトウェアはAndroidの上で動作するので、FacebookはFacebook Homeを多くの端末に素早く、そしてほとんど制約なく追加できる。Facebook Homeのユーザーはことによると、新しく構築されたこのソーシャル中心のバブルの中にとどまるようになるかもしれない。あるいは少なくとも、Googleが構築したコア機能への依存度や利用を減らすだろう。
「Googleにとって本当に重要なのは、自社の検索がすべての端末で使われることだ。(Facebook Homeが)Googleの検索ビジネスモデルを踏みにじるような事態にならない限り、Googleが必ずしも懸念を抱くとは思わない」(Bajarin氏)
Homeには、「Cover Feed」によるスライドショー表示に加えて、アクセスしたい基本的なアプリをブックマークするアプリランチャーや、誰かからメッセージが届けばすぐに通知する「Chat Heads」などの機能がある。Chat Headsは、ユーザーがほかのことをしていても、メッセージに返信するか表示を消すまで、画面から消えることはない。
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