最初はApple、今度はMicrosoftだ。中国が再び、米国製IT製品の保証ポリシーをめぐって騒ぎを起こしており、今回は「Surface」タブレットを標的にしている。
Bloombergによると、中国の国営ラジオ局China National Radio(中国中央人民ラジオ)は現地時間4月8日、Surfaceは本体に1年間の修理ポリシー、主要部品には2年間の保証を提供することによって中国国内の法律に従うべきだと主張したという。Microsoftは中国で現在、同タブレット端末とその部品の両方で1年間の保証を提供していると、China National Radioは述べている。
しかしMicrosoftは、Surfaceには2年間の保証が適用されると主張している。同社の広報担当者は米CNETに対し、以下の声明を寄せた。
「Surface Pro」および同製品の主要部品は、中国の法律に従い、2年間の保証が適用されている。Surface(および当社の全製品)に対するMicrosoftの保証は、現地の消費者法で義務付けられている内容を順守している(場合によっては超えるものとなっている)。われわれは、メーカーまたは小売業者としてあらゆる法的義務を順守するという当社の約束に加え、自社製品にメーカー保証を付けて、不具合があれば修理または交換できるよう態勢を整えている。
Microsoftに対する今回の反発は明らかに、中国が2013年3月にAppleの保証ポリシーを批判したことで巻き起こった騒動を利用しようとしている。結果として引き起こされた論争をきっかけに、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は公式の謝罪声明を出してポリシーを変更した。Cook氏の謝罪を受けて、Appleは中国メディアからの好感度を取り戻した。
China National RadioはMicrosoftへの批判について、Appleに浴びせられた批判とは無関係だと主張している。同局のあるレポーターはBloombergに対し、今回の件が表面化したのはMicrosoftの保証ポリシーについて視聴者から不満が寄せられ始めたためだ、と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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