昨今、Bitcoinの価値が急騰しており、ここ数日で50%以上も上昇した。しかし、米国時間4月3日に起きた、関連性のない2つの出来事によって、同仮想通貨の価値は若干下落した。
1月に10ドル台半ばで停滞していたPtoP通貨のBitcoinは4月1日に急騰して100ドルを突破し、3日には147ドルまで上昇したが、その後、世界最大のBitcoin取引所であるMt.Goxで1時間の障害が発生し、同仮想通貨の価値は115ドルまで下がった。その後、Bitcoinは若干持ち直し、2カ月前と比べて500%増となる123ドルで取引を終えた。
Mt.Goxは当初、取引が急増し、それによって取引と注文取り消しに遅延が生じたことが障害の原因だと述べていた。しかし、同取引所はその後で投稿したツイートの中で、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を受けていることを明かした。
@binarybits @dksdan can confirm we are eating ddos right now, and for some reason Prolexic didn't block it
— MtGox.com (@MtGox) April 3, 2013
一方、Bitcoinの財布を扱う企業であるInstawalletは3日、ハッキング攻撃に遭ったことを受けて、同社のサービスを「無期限に」停止すると発表した。
Instawalletは同社ウェブサイトに掲載された投稿の中で、「弊社のデータベースが不正にアクセスされた。Instawalletの性質を考えると、現状でサービスを再開するのは不可能だ。Instawalletに通貨を預けている人がサービス障害の発生前に保有していた金額を請求できるように、弊社は数日中に請求プロセスを開始する予定だ」と述べた。
Instawalletはハッキングによって預金が盗まれたかどうかは明かさなかったが、Bitcoinプラットフォームは頻繁に窃盗やハッキング、詐欺などの犯罪活動の標的になっている。2012年に発生した1件の仮想強盗事件では、約25万ドルが盗まれた。
法執行機関関係者の詮索の目を意図的に避けるよう2009年に開始したBitcoinは昨今、普及が広まるにつれて、投資家たちの支持も得ている。WordPressは2012年11月、人気の高い同ブログプラットフォームのアップグレード料金の決済手段として、Bitcoinを受け入れるようになった。
最近、Bitcoinの人気が高まっているのは、2013年3月にキプロスの銀行が約2週間閉鎖される事態を招いた昨今の欧州銀行危機が理由だ、と考えるアナリストもいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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