報道によると、Ericssonがソフトウェア大手MicrosoftのモバイルTVサービス買収に向けて交渉中とのことだ。
Microsoftはかなり以前から、無線通信事業者に対し、各事業者の回線を使ったTVサービス配信技術の供与を行うソフトウェア部門を運営してきた。Bloombergは交渉に詳しい人物の言葉を引用し、Microsoftが現在、「Xbox」を通じたこのサービスの提供に集中するため、同部門の売却に向けてEricssonと交渉中だと伝えている。
Ericssonにとって、Microsoftの同部門を買収するメリットは、自社の無線通信事業の顧客にさらなるサービスを提供する機会が得られる点だろう。Ericssonの戦略は、移動体通信事業者への包括的サービス提供が主軸となっている。TVサービスの提供は、その計画における次のステップになり得るはずだ。
とはいえ、モバイルTVはかなり前から出回っているものの、一部で予想されていたような注目は集めていない。モバイル端末からテレビ番組や映画を視聴するなら、ストリーミングサービスや「Slingbox」のようなストリーミング機器の方が容易で、そのため専用のモバイルTVサービスの価値が多少落ちているのが現状だ。
米CNETは今回の報道についてEricssonとMicrosoftの両社にコメントを求めたが、まだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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