リハビリロボット、文字通りセラピストの「手足となる」

Elizabeth Armstrong Moore (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年03月25日 12時03分

 セラピストが訪問するには費用も時間もかかりすぎる地方に住んでいる高齢の脳卒中患者でも、会話の訓練やリハビリテーションを簡単に受けられる日が来るかもしれない。人間の子供ほどの大きさのヒューマノイドロボット、「uBot-5」がこうした患者の助けになるという。

 マサチューセッツ大学が開発中のuBot-5は、ロボットアームとコンピュータ画面を搭載しており、これらを介してセラピストが患者と意思疎通を図る。実際にuBot-5を試験利用している72歳の男性脳卒中患者は、文字探しゲームや腕の上げ下げ練習を楽しみながら行っている。言語機能や身体機能もめきめきと回復しているそうだ。

 こうしたロボットを自宅で利用できるようになれば、入院の時期を遅らせることができ、かさむ一方の高齢者医療費の大幅な削減も可能になるという。シルバー世代にも国家財政にもやさしいロボットの普及が、今まさに待ち望まれている。


uBot-5は、丸い形をしたプロトタイプの手を備えている
提供:University of Massachusetts Amherst

コンピュータサイエンスの博士課程で学ぶHee-tae Jungさんが、uBot-5を使って腕を動かす練習をする様子
提供:University of Massachusetts Amherst

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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