日立マクセルは3月21日、カセット型HDD「iVDR」を使用できるiVDRスロット搭載のBDレコーダー「アイヴィブルー」を発表した。内蔵HDDも備え、BD、iVDRと3つのメディアに録画することが可能だ。発売は4月25日。1Tバイトの内蔵HDDを備えた「BIV-R1021」(店頭想定価格:6万5000円前後)と500Gバイトの「BIV-R521」(同:5万5000円前後)の2機種をラインアップする。
iVDRは、カセット型のHDDで現在最大1Tバイトまでの容量を用意。台数の接続制限がなく無制限にHDD容量を増やせるほか、コンテンツ保護技術「SAFIA(サファイア)」を採用していることが特長だ。SAFIAは録画した機器に依存せず、iVDRスロット搭載機であればどの機器でも再生できるというもの。そのためレコーダーを買い替えても、録画番組を再生でき、別の部屋や友人宅などにも録画したiVDRを持ち出すことができる。
アイヴィブルーは、このSAFIAとBDが採用する「AACS」という2つのコンテンツ保護方式技術を一体化。日立マクセルによると2つの異なるコンテンツ保護方式を一体製品化させたのは世界初としている。
地上、BS、110度CSデジタルチューナを2基搭載し、2番組同時録画に対応。「スカパー!プレアミアムサービスLink」対応チューナと接続すれば、最大3番組までの同時録画ができる。最大12倍の長時間モードを備え、1Tバイトなら最大約1089時間の録画を実現。2番組同時での長時間録画も可能だ。
外部入力端子とSDカードスロットを設け、外部機器からのコンテンツを取り込み、iVやBDにダビング保存することもできる。
サイズは高さ50.2mm×幅430mm×奥行き211.2mmで、重量約2.3kg。電源オンから1秒で起動する高速起動モードを用意するほか、1時間番組を内蔵HDDからiVに約9分30秒、BDに7分30秒(ともにTSモード)でダビングできる高速ダビングにも対応する。
日立マクセルでは、2010年、2011年のエコポイント制度、地デジ切り替えの反動で、2012年は落ち込みを見せたBDレコーダー市場だが、今後は年間約300万台規模の市場になると予測。この市場で、初年度は約10万台の販売を目指す。
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